それからTは事あるごとに「お子さんに」とお菓子やらなんやらを渡してくるようになった。
結構ですと断っても、貰いもので自分はいらないからという。
最初の頃は色んな絡みでもらいものがあるんですよ、と謎な言い訳をしていたのだが、
私がはっきりと、こーゆーのが会社内であると変な噂になったり、私がせがんでいると思われても迷惑なのでやめてけれ~とはっきり伝えると、でできた言葉がハイこれ
実は自分はピアノ講師なんです。
子供に教えてるのだが、保護者が差し入れを持ってきた捨てるのも忍びないので・・・とのこと。
じゃぁ、なんであんたココで仕事してんだい?と率直に尋ねると、
妻がガンで亡くなって、自暴自棄になり子供や親族とも縁切りし、現在一人で生活しているが
暇な時間があると妻の事を思い出しく、どうしようもなく苦しいので昼夜問わず働きたかった。(要約)
実は休日もホテル等などでピアノ演奏をしている。
などというドラマチックな返事だった。
疑う事が常な私も、もし事実だったら・・・と思うと迂闊な事は言えんと思い。
ほ~それはそれは大変ですな、程度のリアクションをしておいた。
T的にはもっと食いついてほしかっただろうが。
しかし、これとそれとは別。やはり物はいただけません、と伝えると次は新たなストーリーを語りだした。
そして同時に私以外にもTの自己演出ストーリーを聞かされてる者が出始めた。