デヴォンズゲート -36ページ目

デヴォンズゲート

映画をとことん冷めた目で見る男「デヴォン山岡」による、
独自の視点による映画感想文。

今季クールのドラマがひととおり終了したので、おもしろかったドラマランキングやります。

なぜランキングをやるかというと、もう性格的にランキングやらなきゃ気が済まないからです。

きっと「ランキング病」っていう精神病なんです俺。
だって、なんでもかんでもやたらとランキングしたがるんだもん。

そういえば、ドラマ『MOZU』のときも、変態キャラクターランキングなんかを勝手にやってひとりで喜んでいたっけ。

とにかくランキングなんてものは自己満足でしかなくて、自分のためにやって自分で喜ぶみたいなね。

まあいいや。とっととはじめましょう。



【面白かった2014年春ドラマランキング】



1位
『MOZU Season1~百舌の叫ぶ夜~』TBS系 木曜

テレビドラマにあるまじき暴力と血、狂気が容赦なく描かれていて見応えがありました。

媚びない熱さみたいなの。

きっちりと真正面から「カオス」を描いていて、テレビだからって妥協しない感じ。
作り手と演者の意地と気合いが伝わってくるドラマだったなと。

あとキャラクターが全員ことごとく変態だったので、俺が嬉々として変態ランキング作りに精を出せたのも良かったです。



2位
『ルーズヴェルト・ゲーム』TBS系 日曜

MOZUとはベクトルが違いますが、これも熱いドラマでした。

やっぱ作り手や出演者が「お茶の間にとんでもないモノを見せてやる!」って意気込んで作る作品はパワフルになり得るわけですね。

出演者は始終おもしろい顔で怒鳴り合っているだけなのにこの緊張感。

悪役のこれみよがしなニヤリ顔も素晴らしくて、これを観た日の翌日なんかは、職場でやたらとズル賢いことを言ってはニヤリとしたりしてました。



3位
『アリスの棘』TBS系 金曜

復讐のカタルシスと罠を張り巡らせるスリル、そして最後まで謎をひっぱるミステリアスな展開と、サスペンスドラマの手本みたいな作品だったと思います。

けっこう死人が出たのに意外と受け入れられるのは、病院が舞台だから死へのハードルが下がっていたからかもしれません。

無表情でコミュ障な上野樹里さんと饒舌でハイテンションな中村梅雀さんのギャップが凄まじく、しかもそれが伏線となっていたところに感動しました。

サスペンスとしてまとまっていて、終わり方もスマートで見事でした。



4位
『ビター・ブラッド~最悪で最強の親子刑事~』フジテレビ系 火曜

なんというか、もうアホなんですよねドラマ自体は。

でも、そのアホをもの凄く真面目にやってしまっているところに感動するというか、とにかくマトモなドラマを作る気がなくて、ストーリーも演出も果てしなく破綻しているのに、テーマだけはちゃんと一貫しているという作り手の本気。

イケメン親子がイチャイチャするだけで、連続ドラマが見事に成立してしまうことに感動しました。

佐藤健くんと渡部篤郎さんのポテンシャルの高さによるところも大きいですが、それでもこのドラマの脚本のバカっぷりには驚きを隠せない。

こんな脚本のドラマを、出演者たちがすこぶる真剣に取り組んでいたんだなあと思うと、プロフェッショナルの本気を感じてしまいますね。



5位
『ロング・グッドバイ』NHK総合 土曜

スタイリッシュとしか言いようがない世界観。

世の中にはスタイリッシュなドラマは多いですが、このドラマはその最高峰だと断言できます。

ヴィジュアル、キャスティング、アングル、セット、演出、セリフ、そして物語と、すべてことごとくスタイリッシュでした。

こんな非の打ちどころのないスタイリッシュが堪能できたのも、浅野忠信さんの日本人離れしたマイペースさゆえかもしれません。

マイペースな脱力演技がどうスタイリッシュに繋がるんだと疑問を持たれる方もいるかもしれませんが、スタイリッシュとは「何者にも左右されない確固たるスタイル」、つまりマイペースの究極形態なのです。



以上、春ドラマのベスト5の発表でした。

お気づきの方もいるかもしれませんが、上位3作品がまさかのTBSドラマです。

これは今後の指針にもなる結果です。

TBSが、いいドラマを作るテレビ局であるという証明でもあるので、今後もTBSドラマから目が離せないということですね。

以上、2014春ドラマランキングでした。


ちなみに、春ドラマのワーストは何か?

もちろんコレです。

『SMOKING GUN~決定的証拠~』フジテレビ 水曜

いろいろとスベっており、虚無感しか漂ってこないドラマでした。
当然、2回で見るのをやめ、裏の『花咲舞が黙ってない』に切り替えました。

ついに東京に進出した花子さんですが、編集社での初仕事は、あの因縁のブス小説家、宇田川先生への原稿の依頼でした。

宇田川先生は最高ですね。

顔もブスだし性格も悪いしで、文句なしのヒールです。

しかしながら、いくら宇田川先生がブスだとはいえ、原稿作成中にアポも無しで直接依頼に来るなんて常識ねえな花子さん。

俺ですら、集中して原稿打ち込んでるときに話しかけられるとマジでイライラするから、宇田川先生が邪険になる気持ちがすごくわかります。

もっとタイミング見て話しかけないとダメだし、編集長もそんな宇田川先生の都合なんかお構いなしで花子さんを使いぱしらせているので、きっとブスを下に見る性格なんだと思うあのオッサン。

で、この週のサブタイトルが「銀座のカフェーで会いましょう」ってことなので、ほとんどのドタバタがこのカフェで展開されます。

いくら妹さんがバイトしているからといって、ハイカラな店に入り浸りすぎの花子さん。
店のトラブルメイカーな客として、毎日のようにカフェを荒らしまくるのでした。

そして見どころはもちろん、仲間由紀恵さんとの再会と、花子の人生初の告白シーン。

スリル満点の仲間さんとの待ち合わせシークエンスは、絡んでくる連中があまりにも不器用でイライラさせられましたが、そのぶん再会の興奮もひとしおでした。

花子さんと仲間さん、この2人が笑顔で一緒にいることの素晴らしさ、儚さが伝わる良いストーリーでした。

そして問題の告白シーンです。

本来ならば、「花子頑張れ!」と全力で応援するところですが。。。

村岡さんの気になる態度というか、まさかの真実を予感させる言動が、不安感を煽ります。

嘘でしょ?村岡さん。

俺は花子と村岡さんは相思相愛で、健康的かつ爽やかな愛を育んでいき、スムーズに結ばれるんだろうとずっと思っていました。

この先、2人は一体どうなってしまうんでしょうか。

また感想書きます。

ミッチーさんによる今世紀最高にめんどくさい復讐ゲームに翻弄される佐藤健くん。

真面目で一直線な健くんの行動はすべてミッチーに読まれており、自らどんどん罠にハマっていってしまいピンチの連続です。

あまりにも用意周到な罠の数々に、健くんと渡部さんはもはや虫の息。

この仕掛けられた罠の巧妙さは見事でしたね。
ミッチーの狂気に満ちた熱演もあって、最終回にしてやっと緊張感のあるサスペンスが描かれていて見応えありました。

そんな大ピンチの健くんと渡部さんですが、そのぶん2人のイチャイチャも濃密に展開されていて、これまた見逃せません。

というか、今回はほぼ全編、2人の親子イチャイチャが堪能できます。
危機一髪の状況でもイチャイチャしまくるその姿は、まさにイチャイチャの究極形態。

サスペンスとイチャイチャの見事なバランス。
これはもう素晴らしいとしか言いようがないです。


さらに、そんな中でも、マヌケな刑事課の連中は、相変わらずマヌケかつ役立たずでこれっぽっちも使えない。

こいつらに関しては最終回とかまったく関係なく、最初から最後まで単なる「賑やかし」という存在に徹していて、その潔さには呆れを通り越して尊敬の念すら湧いてきます。

このドラマの気取らない潔さが本当に好きです。

【「親子のイチャイチャ」以外は何も描かない】という確固たるスタンス。

ここまで芯がしっかりしていると、どんなにくだらなくてバカらしい展開でも、視聴者を十分納得させてしまうパワーとなり得るわけですね。

ラストはもうひたすらイチャイチャを見せつけて終了。

完璧。

ぜんぜんブレない制作サイドの姿勢にスタンディングオベーション。

ドラマ史上に残るイチャイチャバディムービーとして殿堂入り決定の傑作でした。