おそらく根本はそこかな。と。
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あの時こうだったらよかったのに
あの時こうしておけばよかったのに
あの時こう言えばよかったのに
あの時こう言ってくれたらよかったのに
だけど、過去には戻れない。
二度と。
おそらくですが、
時間に対する怨み(過去には戻れない)がそこにあるのです。
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これは信じるかどうかは人によりますが、宇宙には時間の概念はないらしいのです。
魂は願えば、その瞬間すべて叶うそうです。
でも、私たちには肉体があります。
・歳を重ねる=老い
・過去には戻れない
と言う制約があります。
逆に言えば、ですよ。
「魂が肉体を持って地球にくる」と言う話を採用するのなら、
「時間を感じること」が目的である。とも取れます。
これは、そんな話もあるかもしれない。と言う話です。
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で、人間関係の“人間”を消しても、
己の「時間に対する怨み」は残るのです。
悪く言えば、
「あの時間無駄になった!」
みたいな部分です。
魂の話としてもう1つあります。
願いが叶うまでタイムラグがあるそうなのです。
だからその間にまた考える訳ですよ。
あの時こうだったらよかった
あの時こうしておけばよかった
あの時こう言えばよかった
あの時こう言ってくれたらよかった
みたいな。
でも、過去には戻れないのです。
また、そこに他人は入り込めません。
と言うか、そうなったら他人はそもそも関係ないとも言えます。
己の中に、
「あの時、“自分”がこうしておけば」
みたいなものがあるのです。
もはや他人は関係ありません。
「己」が、己ではなかった。ということです。
でも、時間は逆行しません。
現実には「そんなこと言っても仕方ない」みたいになります。
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これは派生ですが、
あなたが今悩んでいる人間関係。
本当に相手に悩んでいるんですか?
「相手に悩んでいる私の時間」を、惜しんではいませんか?
なぜなら、相手がこうであればいい、こうすればいいと相手を思っている本人的慈悲とか優しさ(のつもり)はまったく伝わらないからです。
まぁ当たり前です。
だってそれ、あなた、伝えてないでしょ。
また、伝えていたとしても。
それは己の過去からやってきた後悔を相手で解消しようとしているのでれば、相手にはただのお節介かもしれません。
もしかしたらそこには、
・過去には戻れない
(その時己ではなかった)
・願いが叶うまで時間がかかる
(こうすればよかったのにと言う理想を探している)
この2つが重なっているのかもしれません。
ようするに。
願いが叶うまで時間がかかる(また、その時己ではなかった)から、過去のあの日(目の前の人間関係)を、
こうならいいのに
こうすればいいのに
こうだったらいいのに
こうなるべきなのに!
みたいな。
反芻している訳です。
1 一度飲み下した食物を口の中に戻し、かみなおして再び飲み込むこと。
2 繰り返し考え、よく味わうこと。「先生の言葉を—する」
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もちろん、じゃぁここに問題がある。と、そこから何かを起こしてビジネスがはじまったりもするのです。
反芻が悪いとは言いません。
ただね。
己が過去に戻れないことに怨みが残っていると、そこに己を見るのです。
つまり、相手にお節介になる可能性はあります。
極端なことを言うと、
「あなたの理想の未来を私が考えたから褒めて」
と、言う押し付けです。
頼まれもしないのに勝手に考えておいて。
時間への怨みではなく時間軸を未来に向けると、相手がどのように問題を解決できるのか。
と言う話ができるかもしれません。
それは、
「あなたの問題解決の糸口の1つとして」
と言う感じです。
糸口/緒(いとぐち) とは?
1 巻いてある糸の端。糸の先。
2 きっかけ。手がかり。「話の—」「解決の—」
3 墨壺 (すみつぼ) の、墨糸を引き出す部分。
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人間関係の“人間”を消した時。
残るのは「己の時間」です。
その時あなたは、
「私の時間が無駄になった!」
みたいになっていませんか?
でも、現実には「そんなこと言っても仕方ない」みたいになります。
過去には戻れないからです。
だから時間を怨んでいるあなたは、今現在同じこと(と思われる何か)で悩んでいる人に、
あーだこーだと口を挟みたくなるのかもしれません。