どこかに友達がいないものかと思ったが誰も相手にもならなかった。
相手になりそうな男もいなかった。
しかし、私には自由があった。
だから自由をずっと追いかけたのだ。
心置きなく。
ますます女には嫌われた。
男には理解を超えたらしい。
私はさらに自由だった。
枠組みを超えたところに、私はいたのである。
最初からずっと。
振り返ってみれば大変だったのかもしれないが。
残念なほどに私にはそれが普通だった。
だから同情はいらないのである。
貴方だって十分に大変なのである。
貴方は、私が大変には思いもしないことが大変で。
私は、貴方が思いもしないことが大変なのである。
私と貴方は違うのです。苦しみを同じ天秤にかけることは違うのです。
でも、あえて言いましょう。
「私たちは本当に大変だった」のです。