葛城の迷宮 -67ページ目

『(500)日のサマー』

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グリーティングカードのライターとして働いているトム(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)は運命的な恋を信じる青年であった。
そんな彼はある日、アシスタントとして同じ会社で新しく働くことになったサマー(ズーイー・デシャネル)に一目惚れしてしまう。

出会いから4日目、トムが偶然サマーと同じエレベーターに乗り合わせたとき、彼が聴いていた『ザ・スミス』の音楽について会話が弾み、以後二人の交流が始まる。

28日目、カラオケパーティーのときにトムはサマーと恋愛についての話をし、彼女が恋人を作らない主義であることを知る。
そして、パーティーの帰りがけに、トムはサマーに好意を寄せていることを告白するのだが、サマーは「友達になりましょう」と言うだけなのであった。

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今まで恋愛映画というものを何本か観てきたけど、「感動する物語だな」とか、「上手い脚本と演出だな」なんて技巧的に感心したりしていた。
やっぱり恋愛のみの作品っていうのは、女性向けに作られてるからなぁと思い込んでた。

しかーし、この(500日の)サマーは違う!!
珍しく男目線で作られた共感しまくりの恋愛映画なのだ。
同じ社内で、あのコ可愛いな…なんていつも遠く見ていたら、ある日偶然エレベーターで一緒に。
その時ヘッドフォンから漏れていた曲を彼女が耳にして、
「あなたセンスいいわね!!」
なんて言われたら、そりゃあもう真っ逆さまに恋に落ちるだろう!!

でも悲しいかな、彼は一目惚れを信じるロマンチスト。彼女は真実の愛なんて信じない。
だけどIKEAへの買い物に付き合ったら、手も繋いでくるし新婚夫婦ゴッコもしてくる。
一緒に過ごしている内に、きっと愛も芽生えてくるさ、と思ってるトムは右往左往。

サマーの小悪魔っぷりがスゴすぎる!!
キスもOK!セックスもOK!なのに付き合っているわけじゃないって・・・
チャンカワイじゃなくても「惚れてまうやろー!!」って叫んでまうわ。
でも彼女はキャラを作っているわけではなく、これが自然体の女のコなのだ。

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『ローマの休日』も、『ラブ・アクチュアリー』も、『エターナル・サンシャイン』も大好きだ。
けれど、『(500)日のサマー』には、それ以上に感情移入してしまった。
だって、主人公のトムとは思考回路があまりにも自分と被っていて、ハズカシくなるくらい冷静さを失ってしまった。
マジで降参です!!
・・・これって、昔のぼくのこと誰か見てたんじゃないのか!?って思ってしまうくらいだ。
カーディガン好きだし、近くの友人と集まるときは、いつも3人だし。
(しかし『キック・アス』といい、本作といい、オタクっぽい人は3人組が多いなぁ)

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主人公トム役のジョセフ・ゴードン=レヴィットは、なで肩の草食系男子がよく似合う。
『インセプション』でも、マッチョなディカプリオの相棒役をスマートに演じていた。

サマー役のズーイー・デシャネルは、とびきりの美人というわけではないけど、とにかくキュート!!
女性からみたら、「この娘サイテー」っていわれるギリギリの線の役をすごく魅力的に演じている。

監督のマーク・ウェブは古今東西のオシャレな映画のテクニックをさりげなく散りばめて、センスの良さとオリジナリティのあふれる男性向け恋愛映画を作り上げた。
この作品が認められて、『アメージング・スパイダーマン』に抜擢された期待の新星である。

前衛的なセンスとかではなく、現実的なお洒落さのさじ加減が絶妙です。
バラバラの時系列を分かりやすく見せる、脚本・演出・編集も素晴らしいです。

傑作でもないし、名作にもならないと思うけど、個人的に大好きな作品になりました。
なので、載っける画像もいつもより多めです。
オシャレな作品なので、ぜひ女子も見て下さい。
文系男子は必見です。
女子が良く言う「キュンキュンする」っていう感覚が初めて分かった!!

監督:マーク・ウェブ
出演:ジョゼフ・ゴードン=レヴィット
    ズーイー・デシャネル

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