各国の歴史背景を念頭に本を読む楽しみ その1 | la vie en rose

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硬いタイトルだなあ・・

今 読んでる本が想像以上におもしろくて・・
これは 物語の展開以前に時代背景と人物の描写が秀逸だから である

「利休にたずねよ」  山本兼一

前にも書いたけど 時代小説は好きなのでわりと好んで読むのだけど
利休を題材にしたものはこれが初めて

私 実は茶道・華道の師範免許を持ってます
13歳から15年かかってすべての奥義を習得しました(大げさですね^^;)
少しの期間ですが教えていたこともあります

千家とは少し趣の異なる流派だったので 利休の流儀にはずっと共感できないでいました
これは きっと後に秀吉を題材にした物語やドラマを見て
よけいに思い込んでしまったのかもしれないです

完璧すぎるのです
高価な道具にこだわりすぎて かえって品性に欠けるんじゃないか・・と
そんなイメージでした
「黄金の茶室」の趣味の悪さに辟易したんですね 

この本を読んでいると
お茶を点てたくなります

おすみつぎや羽の使い方
香合や道具の拝見
床のしつらえ
露地を抜けて茶室へ向かう間の蹲ばい
にじり戸の脇の刀掛け
・・・
お濃茶の作法は薄茶に比べると
とんでもなく格式ばっていて
呼吸ひとつ 指先への神経の使い方
厳しすぎる決まりがあります

若かった私はただ所作を覚えることに必死で
すべてのことに意味があるということに気づかず
無駄な時を過ごしてしまったのかもしれない

この本を読んで
創作ではあるものの 利休の心がわかる気がします
究極のもてなし ですね




   いつか 炉を切りたい  
                      と夢の再熱です