コロナのせいで3月から長い春休みを過ごしている子供たちにとって、来年から9月からが新学期になるかもしれないという制度について検討されている。
文科省の友人に聞くと、全員が反対しているというか、引き続く休校の影響についてどうするかだけで精一杯のところに何を大きな問題をかぶせるように言ってきているのか?という具合で、まったく相手にしていない、できていない、というのが現状だそうです。よって、この企画はつぶれるはず!
政治家や評論家はこの休校による遅れに乗じて世界標準の9月入試にしてしまおうという話になったのだ。私も総論OKなんだが、各論では多分実現しない、が結論だと思う。
確かにメリットはある。
1.今回のコロナで授業の単位が消化できない分が、数か月遅れた内容を数か月遅らせることで、間に合うというか、間に合わなくても帳尻を合わせることができる。
2.グローバルスタンダートになり、留学などをする際も、先進国の大半の始業式のタイミングと同じになる。
3.入試が6月くらいになり、現在のインフルエンザが流行る寒い冬ではなくて機構的にはやりやすい季節に入試を行うことができる。
反対にデメリットも多い。
1.初年度の生徒が何割か多い生徒を抱えることになり、教員など余剰な人員を単年度か2年間ほど多めに集めないといけない。数百万人という試算を見たけどほんとかな?
2.世界標準に時期は同一になるが、義務教育の開始が他国と比べて日本では生まれてから7年半たってやっと始まるというさらに今より半年遅いこととなる。
3.行政の年度の扱いが4月からに比較して9月入学にするとずれが発生し会計などが異なるため煩雑になる。
企業についても採用など制度変更を余儀なくされる。学年が長くなる初年度などは費用の増加も教育機関では避けれない。
メリットもあるけどデメリットも多く、きっと実現しないが回答。
私がこのコロナ事件による最大の変化であり、残せるものとして一番の有効なものは「ICTによる授業の実施」であると思っている。
戦後日本は70年以上にわたって同じスタイルで学校の授業が行われてきた。つまり、黒板の前に先生が立って受動的に生徒が絶対神の先生の言うことを聞くというスタイルだ。
これがICTによって打ち砕かれようとしている。
去年と同じ授業をしていたらよいと考えていた先生の内容は一気に終わり、生徒によって専門性のある授業を遠隔地からゲットすることができるのだ。
大学進学において「東進ハイスクール」が予備校業界では台頭してきたが、まさにICTが導入されるとすごい授業で生徒たちが今までの先生の授業にとって代わりよりわかりやすい授業を受けることができる。
また、現場の先生も授業に今ほど力を入れなくてももっと違う点から子どもたちを育てるというパラダイムシフトに進むことができるのだ。
コロナの最大の変化はこの取り組みを行う格好のタイミングを与えてくれたのではないかと思うのである。
これはなかなか改革の進まなった教育業界に大きな事件となってじわじわ学校現場に浸透していくのだと思われる。
これは、本当に大きなチャンスだと感じているところだ!