自然妊娠を目指すと決めたものの、挑戦の機会を見す見す逃しているようで…。


夫が
「子どもが欲しい」
「治療はしたくない」
と板挟みになり、
「治療に進まきゃ駄目だよな」
と葛藤しているなら、


私は私で
「治療に挑戦したい」
「夫を尊重したい」
と板挟みになり、
「治療に進んじゃ駄目だよな」
と葛藤していた。





しかし、仕事に行き出したおかげで、少しは気が紛れる。


大分慣れて来て、すると色んな面も見えて来て…。


私に引き継ぎの仕事を教えて下さる先輩。
仲良くなっていくに従い、色んなことを教えてくれた。



この業界。食える人と食えない人に大きく分かれる。


腕と人脈が物を言う世界。やり手だと、私達のボスのように、BMWに乗り、高級ブランド服に身を包み、スタッフを雇い、粋なプレゼントも欠かさない。


同じ業界なのに、その輪に入れない人達はというと…副業でバイトをしても苦しい生活。


この差は何か。
もちろん腕があるかないかも重要だが…



やはり儲けている人は“悪いこと”をしているという。
真面目に誠実にやり過ぎたら自分の首が回らない。
(もちろん例外はあるが。)



悪いことをしているというのに、私達のボス。饒舌だ。


「私(ボス)の仕事は“守秘義務”があるのは分かってるよね。

もちろんあなた達スタッフにも“守秘義務”があるからね。

私が話したこともあなた達でストップしたら“守秘義務”は守られるわけ。

だから私はあなた達に話すのよ。」


私はまだ新入りだから詳しくは聞いてないが、先輩は黒い部分を随分知っているようだ。




ボスは表も裏も知りつくしている恐ろしい人…。





また、その先輩は先輩で、典型的な“女”とでも言おうか。


ボスには随分可愛がってもらっているようだが、ボスがいなくなると、優しい顔を保ったまま、悪びれる様子もなく暴露と悪口が始まる。



ボスは、先輩がそのような人だと全く気付いてない様子。絶大な信頼を置いている。


私も、ボスが外回りで出掛けることがなければ全く気付かなかったろう。そのようなタイプには見えないのだ。


朗らかで優しくて温かみがあって…ボスをすごく慕っているように見える。私達新入りにも気を使う。


ボスが出掛けた途端に豹変するのだから驚きだ。



本当に恐ろしいのはこちらかもしれない…。
どこにでもいるにはいると思うが。




私にはそういう生き方は出来ないけど、
それを知ったからって嫌悪するような純粋な心は持ち合わせていないし、見習いたいとさえ思う面もある。




どの世界にも表も裏もあるということか。




興味のあった仕事。
蓋を開ければこんなもん。

だからって幻滅なんてしない。
学べて良かったと思うし、綺麗に取り繕った人間よりは余程人間味がある。








ただ…

いずれにせよ、絶対敵にはしたくない(-_-;)
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結婚して初めてのクリスマスがやって来る。

きっと家でまったりクリスマスになるだろう。


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私の一番思い出深いXmasは3年前、2004年かな。
夫と付き合って2年目のXmas。



私は、小さい頃からサンタクロースを信じていなかった。
物心ついたときから、親に「サンタはいない」と言われていたから。


Xmasには親がおもちゃ屋さんに連れて行ってくれて、好きなおもちゃを一つ買ってくれた。

誕生日とXmasはおもちゃを買ってくれる。だからXmasが来ることが楽しみには違いなかった。



小学1年の頃だったと思う。
友達とサンタがいるかいないかの話になった。


私以外は皆いると主張する。

「サンタはいないよ。プレゼントは親が用意しているんだよ。」
私の発言は反感を買った。


あの頃のみんなが本当にサンタを信じていたのか…真相は分からないけど、なんだか皆、目がキラキラしてて、少し羨ましかった。

サンタの存在を信じたかったな。






2004年冬。何気なくこの話を夫(当時彼氏)にした。


当時私達は喧嘩ばかりしていて、くっついては離れ、くっついては離れを繰り返していた。今から思えばただの痴話喧嘩。



Xmas前、確かまた、くだらない喧嘩がきっかけで私達は離れていた。


喧嘩の発端はたいてい、彼のいい加減な態度。
愛情を感じられなくなって私は離れてしまう。


あの時もそんなところだったと思う。



Xmasイヴだというのに、私は女友達とお喋り。
その女友達は片想い中で、お互い、好きな男の愚痴を言い合った。


その時、夫(当時彼氏)からメールが来た。

付き合ってるというのに、普段は滅多に来ないメール。
しょっちゅう音信不通になる自己中男からのレアなメール。





「今年はサンタを信じていいよ」





2004年、20歳にして初めてサンタがやって来た。


翌日のXmas。
サンタは大きな袋を持って私の前に現れた。


中には大きなスヌーピーのぬいぐるみ。
以前デートした時に、私が欲しがってたのを覚えていてくれたみたい。



いい加減で、わがままで、自己中で、私のこと愛してるのかなんて分かったもんじゃないけど…

やっぱり世界で一番愛しい男。
そんな男からの最高のクリスマスプレゼントだった。



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“子どもが欲しい”

夫婦の願いは一致している。

愛し合っているからこそ一致する願いのはず。

だから、子どものことで溝が出来るということだけは避けたかった。



愛する人に愛されただけで奇跡。
夫が隣にいるだけで奇跡。
夫の存在だけで奇跡。



それだけで満足なはず。




なのに人間は欲深い。
これ以上の奇跡を望んでしまう。




でもそれって悪いことかな。
貪欲に生きるって悪いことかな。



“願い”ってね、控え目に願ったからって叶うもんじゃない。
控え目に願っても、貪欲に願っても、叶う時は叶う。叶わない時は叶わない。


それなら自分の欲に正直に、貪欲に願ってもいいんじゃないかな。
願うだけ。願うだけなのに、誰に遠慮する必要もない。




願いは止めない。
止めようにも止まらない。



でも、大前提も忘れない。


私は夫と出会った奇跡に感謝してる。
誰より何より大事。




夫婦仲良くいること。
それが一番の願い。



まだ見ぬ我が子には申し訳ないけど、

一生子どもが授からないこと。
一生夫婦仲良く、最期まで添い遂げられることが保証されること。


どちらかしか選べないなら、
私は迷わず夫を選ぶだろう。



夫婦仲良くいたい。

そのためにも
「プレッシャーを与えない」

私は治療のことはもう言わない。




1度私達が決めたこと。


――不妊と分かっていても、自然妊娠を目指す!



治療することで夫が自分を否定されると感じるなら…

そう感じることが正しかろうが間違っていようが…


私は夫が一番大事だから。