アラサー女子的☆疲れた時に読みたい本 | DeviL’s Cosme&Kitchen

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大好きな料理&コスメについて
楽しく・可愛く綴っていきます・・

最近、本、読んでいますか?

私は今年初めから、なんだか急に読書づいてしまいまして
別に自分に課している訳ではないのですが、現在は1.5冊/月
ぺースで増加

仕事帰りに本屋に寄り、まずはタイトルでぴんと来るものを探し
その後は装丁。表紙のデザインなんかが素敵だと思わず買って
しまう事もある。そして最終的にはやっぱり「帯」本の内容やニュアンス
がぎゅぎゅっと凝縮されているそれを見てじっくりと選びます

この「本を選ぶ」作業も、今の私にはとても楽しいこと

そんな感じで、1冊読み終わったら次。そしてまた、次
と、ちょっとずつ増えています

その中でも、オススメしたいのがこちらの本たち


「言い寄る」・「私的生活」・「苺をつぶしながら」
田辺聖子さん。紫綬褒章・文化勲章を受章されているとても
著名な作家さんです

若い方は、妻夫木 聡さん主演で映画化された「ジョゼと虎と魚たち」
なら知っているかな

この3つの本は「乃里子」という1人の30代女性の恋愛・結婚を描いた
3部作なのですが

きゅんとするようなものは何一つとして無く、大人のリアル
そのあけすけないやらしさに共感・憧れるところも沢山あり
とても面白い

内容や言い回しは決して難しくなく楽に読め、情景等の描写は表現豊かで
想像しやすく、まるでそこに自分がいるかの様な気持ちにさせられます
そして何よりも主人公の「乃里子」は親しみがあり、魅力的でとても素敵

ネタバレになるので細かい内容には触れませんが、悩んでも何しても
「人生を謳歌する」とはきっとこういう事なのねと。読んだ後は
なんだか言い知れぬ爽快感があり、すっきり

恋に人生に余裕が無くなったら、この本を読むことをオススメします


「その手をにぎりたい」
こちらの本は、前にも紹介させて頂きましたが、もう一度

柚木麻子さん。代表作は「ランチのアッコちゃん」
本屋大賞にノミネートされとても有名になりましたね

ただ私、そちらの本は全く読んでおりません
て言うか、この本を買った時には全く知らなかったんです
こちらは、ほぼジャケ買いで、表紙に描かれている
昭和の象徴・東京タワーと煌めくネオンが素敵でした

時はバブル期。銀座の高級鮨店で、白木のカウンターを挟んだ片思い
奢ってもらって当たり前のバブル時代に、その恋心から自分で稼いだ
お金で一人鮨店に通う主人公のOL青子の、9年間の仕事や恋愛を
鮨と共に描いています

目次をみると、ウニ・サバ・トロ・ガリetc…その年代によって
ピックアップされているネタがあります。お鮨の描写も素晴らしくて
汚い話ですが読むと思わず生唾がでます
夜読むのは要注意。ホント、無性にお鮨が食べたくなるの

プラトニックな片思いと、一方では寂しさや暇を埋めるための恋
仕事への憤りや将来への不安。こちらもリアルな女性の気持ちを
細かに表現していて「あぁ、それ、わかる」と頷いてしまう事も
最後は少し意外な結末だったけれど
なんだか嬉しくてピュアな気持ちにさせられました

ほろっと泣きたい時に読むのがオススメ
何か報われた気にさせてくれる本です


私が読書を語るのも何ですが、読書って無理にする必要もないし
小・中学生の様に義務的なもので無ければ
その後、興味の無い人には一生縁の無いものです

でも、大袈裟ですが運命の一冊に出会う事が出来れば人生が
変わることだって、ある
だから少しでも気になる本を見つけたら
手に取ってみる事も大事だと思う

皆さんの、運命の一冊はどんな本なのでしょうか