案の定なんも考えてない和志の顔が俺にすがりついてきてた。
「お前はどうしてそんなに後先考えずに言動を吐き出すんや?」
むかついた俺は和志の頭をはたいてから、この状況を静かに聞いている人物に向き合った。
「で、こんなん聞いてんから警察のほうも重たい腰、当然上げてくれんやろな?」
ちとキツイ目の言い方になったが、向けられた相手は何喰わぬ顔で頷いた。
「ええ、事件を解決するために我々はいるんですから」
親切そうな顔してからに、なんやつかめんおっさんやな・・。
取り敢えず言い出したら引くっちゅーことを知らん和志の所為で俺は、当分の間時間外労働をタダでせなあかんらしいわ。
「お前は護られてるだけでええんか?好き勝手に暴れてるだけでええんやな?」
少しドスのきいた声になったんはしかたない。半分は・・否、半分以上は八つ当たりやな。
でもこいつの本心が知りたいんはほんまや。だからきつく言うたんや。
「お前・・それでええんやな。」
ダンマリを回答と俺はとることにした。
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