琥珀色の明日~21~ | 堕悪魔の堕文屋《devil-69》

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案の定なんも考えてない和志の顔が俺にすがりついてきてた。

「お前はどうしてそんなに後先考えずに言動を吐き出すんや?」

むかついた俺は和志の頭をはたいてから、この状況を静かに聞いている人物に向き合った。

「で、こんなん聞いてんから警察のほうも重たい腰、当然上げてくれんやろな?」

ちとキツイ目の言い方になったが、向けられた相手は何喰わぬ顔で頷いた。

「ええ、事件を解決するために我々はいるんですから」

親切そうな顔してからに、なんやつかめんおっさんやな・・。

取り敢えず言い出したら引くっちゅーことを知らん和志の所為で俺は、当分の間時間外労働をタダでせなあかんらしいわ。

「お前は護られてるだけでええんか?好き勝手に暴れてるだけでええんやな?」

少しドスのきいた声になったんはしかたない。半分は・・否、半分以上は八つ当たりやな。
でもこいつの本心が知りたいんはほんまや。だからきつく言うたんや。

「お前・・それでええんやな。」

ダンマリを回答と俺はとることにした。





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