琥珀色の明日~11~ | 堕悪魔の堕文屋《devil-69》

堕悪魔の堕文屋《devil-69》

小説っぽいものを書いてみたりの堕ブログ


「和志、こいつに何された?」

「お前のソレ、こいつにされたんだろが!?」

俺は和志の包帯を見ながら、さっきボコリそこなっ少年を指さした。

「指差すんじゃねえよ!なんなんだよ!?ムカツク野郎だぜっ」

早くも変色し始めた左頬を拳で擦りながらも睨み返してきた。

「あのね将隆、その・・えーと・・」

「西脇さん、簡潔に説明お願いします」

誤魔化そうと口を開いた和志を遮った。どうせ相手が少年と言うところもあって、バカみたいに優しいこいつは嘘を言うのが分かっている。

「もう殴りつけたりは無しでお願いしますよ?これ以上は暴行罪になりますから」

これ以上はって、もう十分に暴行罪のレベルでは?と、思いはしたが顔には出さない。

さっきから感じていたが、西脇さんって謎な警察官だな・・・。

そんな俺の心を読んだように優しく微笑まれた。

「変わり者らしいんですよ、私は」

そう告げた後、本題を話しだした。






next→