玉木 香奈 | リフレクションペーパー

玉木 香奈

05W5215005D 玉木香奈 

 まず始めに、帰国直後で大変お忙しい中にも関わらず、わざわざ遠くから来ていただいた岡部様に感謝の意を示したい。今回の講演では、岡部様の様々な言葉と普段私達が学んでいることがlinkしている部分が非常に多く、またそれが実際に社会の現場で働く方の生のお言葉だったため、とても重みがあり、終始身の引き締まる思いであった。

 岡部様は、講演の中で、「わかりやすい言葉で・・・」と繰り返し話された。事業活動の際に、援助対象国の現地の人々にわかりやすい言葉を用いて理解してもらおうとするように、常に相手のことを思い、伝えるという行為に対してとても誠実であり、またコンサルティング業務において必要なことであると考えた。

 講演の中で学んだ開発プロジェクトのサイクルは、物事に変化を与えようと行動するときに常に基盤となるものであると改めて発見した。やはり、何が問題なのかということを把握しなければ何事も始まらないし、実施にいたるまでにすべき調査や審査等も、持続可能な計画を行うための一要素であると思う。総合政策学部でそのサイクルを学ばずに何を学ぶのかといった思いであった。政策立案段階で「何のため、誰のため」ということを考えるのは当然だと考えていたが、実際このサイクルをもとに計画を審査しなければ、これを達成するための代償を把握することなど困難であり、何を目的とした政策なのかが明確化されないのでは、とサイクルを無視したこれまでの自分の考えに危惧したい。

また、岡部様が関係者間のコミュニケーションの重要性を繰り返しおっしゃられたが、やはり意思疎通がなされてなければ、互いの利益を尊重したもの、単なるウォンツの積み重ねと化した計画になってしまうのだと思う。岡部様は仕事のやりがいをもっとも感じるものが、プロジェクトが持続するための仕組みづくりであるとおっしゃった。また、モノを作ることを目的とするハード面のengineer業務 よりも、人とのかかわりを重要視し、人の様々な変化を感じ、積極的に関わりを持っていくソフト面の業務が向いているし、これが自分のやりたいことであるとおっしゃられた。きっとコミュニケーションの重要性、またそれがもたらす長期的な効力というものを常に考えていらっしゃるのだと感じた。

 成果主義、時間厳守は、ALPsを学ぶ上で常日頃学んでいるものであり、だからこそ改めて社会でのそれらの重要性を痛感した。成果を導く過程で、どれだけ努力をしたのかというのももちろん重要ではあるが、やはり成果を出さなければ評価はされない、社会はそんなに甘くはないということを部下に伝えているとおっしゃり、それは岡部様自身も痛感しているように思えた。通過点の努力を認められないほど厳しいものはないと思っていたが、逆に考えれば、がむしゃらに努力を重ねてそれを評価してもらおうと甘えても、それが結果へつながるために、開発プロジェクトのサイクルのようなしくみを常に考慮したものでなければ、結局は効果を生み出さないものとなってしまうのだろうと考えた。今回の講演は、包括的に見てもALPsの学びと社会とがリンクする要素が宝庫のようにありすぎて、圧倒されてしまった。しかし、その思いに浸るに留まらず、それを理解した上でどのように生かしていくかが重要であるということも感じ、常に心がけていきたいと思う。