中村 蕗子
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まず、このご講演のために遠くまでお越しいただいた岡部様にお礼を申し上げたい。岡部様、帰国後すぐというお忙しい日程の中、わかりやすくそして心に響くご講演を、本当にありがとうございました。難しく考えがちなことも「好きな人」「ダイエット」などわかりやすい例えを用いてお話してくださり、とても楽しく開発コンサルティングを知ることができた。
私はこの岡部様のご講演を、現在ある団体の代表として活動している自らの状況と重ねて聴くことができた。また、いろいろな数多くのご経験を積まれた岡部様から、プロジェクトを行う際には関係者のやる気が重要であること、そしてやる気が起きない場合は、お金を使ってやる気を奮起させることも重要であるとのお話があった。やはり物質的な要素の重要性もあるが、気持ちの重要性が大きいということを直接岡部様から聴くことができ、とても新鮮であったし、私にとって貴重な経験となった。岡部様は、開発コンサルタントのプロフェッショナルとして何年もお仕事をなさってきて、理想ばかりを追いかけていることの難しさなどを感じられたこともあるのではないかと思う。私は、何をするにも、いくら物質的な要素が完璧な状態だとしても、関係者のやる気がなかったら、その活動をすることで何かを伝えたり、感じたりすることはできないと思う。岡部様が気持ちの面での重要性を示して下さったことは私の考え方の大きな支えとなった。一方で、お金を使うことも必要であるという事実。私事であるが、現在所属する学生団体での活動を行う際、関係者のやる気を起こさせるためにどのような行動をとれば良いのか、悩むときがしばしばある。その解決策として、私なりに出した答えが、“気持ちには気持ちで勝負”であった。つまり、やりたいという気持ちが起きないのであれば、その人のやる気の部分を増やしていく必要がある。そのために、自らの、その活動に対する強い気持ちを少しずつ伝えていくことで解決できると信じていた。しかし、岡部様が“お金をあげることで少しのインセンティブになるのであれば、それも必要なことであるのでは”と話してくださったので、今まで持っていた私の考えは、まちがいではないにしろ、理想論に近くなっていたのではないかと考えた。気持ちで通じる時もある、しかし気持ちだけでは通じきらない時もある、そんなメッセージが、たくさんのご経験を積まれた岡部様から聞こえてくるようであった。
“development”、これがこの講義のキーワードであるが、今回私はこのキーワードとあまり深く結びつけずに考えた。しかし、このご講演の後に改めて開発というものを考えて、ものすごく重要なことに気付いた。開発というものは、自らのすぐそばにある、ということだ。もちろん、世界をとりまく、良くも悪くも主要な課題として、開発という言葉は欠かせないと思うが、この開発を行うことや考えるための根底、またその途中を作り上げるものの基本は、限りなく私たちのすぐそばにある。今まで、まずは自分の身の回りの生活を見直していこうという話を何度も聞いたが、今回はまた新たな発見をできたと実感している。うまく言葉で表すことはできないが、自らを開発していくということ、そして世界の国々を開発していくということ、これらは決して遠いものでなく、つながって考えられるべきものだと感じた。