森田麻美 | リフレクションペーパー

森田麻美

森田麻美  05W2113016G 

今回大森様の講演を伺うことで私の中である変化が生まれた。それは、今まで遠い存在だと感じていた世界銀行や「貧困に苦しむ人々」を、身近なものとして捉えられるようになったということである。

私がこのような変化を得たのには三つの理由がある。一つ目は大森様の「貧困に苦しむ人々」に対する姿勢である。これは世界銀行という機関そのものに対しても同じことが言えるのかもしれないが、世界銀行という巨大な組織に属し、政府への融資という大規模な仕事を扱っているにも関わらず、自分の仕事の本当のターゲットは一人ひとりの「貧困に苦しむ人々」であるというミクロの視点を持ち続けているという姿勢である。具体的には、学生からの質問のお答えとして、MDGsの認知度を上げるより、途上国の人々について知ってもらう方が重要なのではないかとおっしゃったことが挙げられる。このような姿勢から、「貧困に苦しむ人々」こそを身近に感じようとする意識的な強い思いが伝わってきた。大森様が「貧困に苦しむ人々」という言葉を用いている理由も、貧困層などの一般的に定義された言葉を使うのではなく、「貧困に苦しむ人々」と自分で解釈した言葉を使うことで、彼らのことを常に問い直しているからなのではないだろうか。

二つ目は、大森様が私たちのできるMDGsへの貢献として、意識しなければただの行為にすぎないけれども、少し考えることで同じ行為がMDGsへの貢献になると教えてくださったことである。それは、同じお金を投資するのでも、より環境に配慮した会社に投資することでMDGsへの貢献になるということであった。私はこの投資を普段の買い物にも同じように応用できるのではないかと考えた。国際社会における目標であるMDGsと個人である私を、私の普段の生活のレベルで結び付けてくださったことが新鮮であった。

 三つ目は、世界銀行東京事務所の運営費を「貧困に苦しむ人々」を助けるプロジェクトを実施するために用いるのではなく、今回の私たちにしてくださったような講演を持ち、知識を広めることも、間接的に貧困をなくす行動につながっているのではという大森様の考えを伺ったことである。この言葉を伺って、私は「貧困に苦しむ人々」を助ける機会を一つ犠牲にしてこの講演を伺うことができているのだとわかり、この機会を無駄にしてはいけないという責任感を感じた。つまり、私の行動が、「貧困に苦しむ人々」に直接影響を与えていることを実感したのである。

 このように、大森様は世界銀行や「貧困に苦しむ人々」を、身近なものとして考える機会を与えてくださった。せっかく与えられたこのミクロの視点を失うことのないように、私の生活レベルから意識を改善していきたい。