杉本朱 | リフレクションペーパー

杉本朱

05w2116009K 杉本朱

 まず、お忙しい中、他にあった予定をキャンセルしてまで、ご講演の為にいらしてくださった大森様に、深く感謝したい。更に、いつもの授業より時間が短い中でも、ご自身で用意してくださったパワーポイントを通して、簡潔に、解り易くお話をしてくださり、今まで知らなかった世界銀行の仕組みを知ると共に、その役割について考える、非常に良いきっかけを与えてくださったことにも、同様に感謝したい。

 今回の授業で、私が一番強く興味を持ったことは、生徒の質問に対する返答の中でお話されていた、エイズについてである。私は、個人的にエイズ問題に興味があり、他の授業や、自分なりのリサーチを通して、この問題をどのように解決したらいいのか、どうしたらこれ以上の感染者増加を防ぎ、今いる患者を救うことができるのか、ということに対して、正しい知識が人々の意識の中に植え付けられなければならない、そして同時に、即にエイズに感染してしまった人々を救うための、特効薬の開発が、最優先とされるべきであると考えていた。しかし、大森様のお話を通して、「まだ、感染していない人々を、感染から守る事が最優先である。」という意見を聞き、私自身、現地の人々が何を必要としているか、という視点に立って考える事ができていなかったことに気付かされた。更に大森様は、これ以上、感染者を増やさないためには、正しい知識を広めていく事が重要であるということ、そして、その際に、世界銀行が提示している、テレビ会議がその力を発揮する可能性についてもお話してくださった。そのテレビ会議は、世界各地の人々が、同じ画面上で、同時に情報を共有することができるシステムということだが、その際に、「誰が」情報を共有する必要があるのか、または、その情報の共有は、誰でもできることなのか、ということは、私が以前から持っていた疑問だった。離れた場所から、どのように現地の状況を把握し、現地の人々の要求を配慮した情報の共有ができるのか、という点に疑問を持っていた。それに対して大森様は、「村の人全員が会議に参加することは難しいが、代表の人々が出てきて、情報をシェアすることはできる。しかし、本当に大切なのは、その先、どうやって村の人々に伝えていけるか、ということだ。」とお答えになった。その言葉を聞き、やはり、直接会えなくとも、最終的には現地の人々と繋がるような情報の共有を目指す事が大事なのだと思った。ただ情報を流すのではなく、それを現地の人々に、どれだけ伝えられるか、どれだけ彼らのためになるような情報の共有ができるか、ということを考える必要があると、改めて感じた。

そしてこれは、離れた国と国とでのやりとりの際だけでなく、私たち個人が、身近な人と話す時にも、同じ事が言えると思った。自分が、「何を伝えたいか、何を伝える必要があるのか、相手は何を知りたいのか」という点を考えながら話をしなければ、ただボールを投げつけているだけになってしまう。モモがよく言うように、「言葉のキャッチボール」をするためには、ただ単に言葉を並べているだけでは成立せず、真剣に、自分が何を相手に伝えたいのか、伝える必要があるのか、それと同時に、相手の気持を考えた言葉を選び、丁寧に伝えていく事が大切なのだと感じた。「一音入魂」。モモの、この言葉に込められた意味を垣間見ることが出来たと感じた。