谷本純加
05W1404016F 谷本純加
今回大森様のお話をうかがって、私は物事を深く見るということの大切さに気づかされた。たとえば、HIV/AIDSの感染拡大を防ぐためにセミナーを開こうとした場合、私は、すべての人を対象にセミナーを開くべきだという程度にしか考えられていなかった。しかし、大森様は対象が誰であるかということ、また、誰がそれを行うのに最適なのかについて考えることが大切だとおっしゃった。大森様は、もしセミナーを開くのなら、対象はなかなかそのコミュニティーで行われる会合などに参加する機会のない人であるべきだとおっしゃった。セミナーとして、人々にHIV/AIDSのことを伝えたいなら、それを知る機会がなく、また、これから感染する恐れのある人を対象にしなくてはならないのだ。また、それを実行するのは、実際にそのコミュニティーに入り、人々を啓発できる人でなくてはならない。人々に信頼を持たれていて、また、コミュニケーションの取れる人でなくてはならないのだ。また、HIV/AIDSに感染した人は日本ではたとえ感染してしまっても、生き続けることができるのに、アフリカなどで感染した人は、医療が発達していなくて死んでしまう。だから、すぐにでも最新医療を彼らに届けなくてはならない。この考えも、私など抱いてしまいがちだが、大森様が現地で活動なさっている方のお話をされ、これが短絡的な考えであるとわかった。彼らには、たとえ最新医療があったとしても、実際に食糧がなければAIDSのためではなく、食糧難のために彼らは死んでしまう、という大森様のお話をうかがい、上記の考え方は食糧が豊富にある日本の状況を当たり前のものとして、それに典拠した考え方であるということに気づかされた。それは、モモがいつもおっしゃっている応用力がない考え方なのだ。何か物事を考えるときには、その物事の持つ背景や事情、意味を考えなくてはいけない。このことは、日常生活を生きていくうえでも、とても大切なことであり、また常に持っていなくてはならない考えであり、忘れてはならないことだ。しかし、私はこのことをわかったつもりで、しっかりとは理解できておらず、この作業を行っていなかった。大森様のご講演はそんな私にその大切さを気づかせてくれた。これから、この考えを忘れないように、そして、この考えをちゃんと活かしたいと思う。
また、大森様のご講演をうかがい、世界銀行というものの像が自分の中で以前よりはっきりしたと思う。自分で世界銀行について調べていたときには、国際開発協会が利息なしで発展途上国にお金を貸していると知っても、ただ事実としてしか受け止められなかった。しかし、大森様のお話をうかがい、いかにそれが発展途上国とそのdevelopmentにとって必要なものなのかということ理解することができた。国際復興開発銀行が行う融資だけでは、発展途上国は思ったようなプロジェクトが行えない。世界銀行が、国際復興開発銀行と国際開発協会の二つによって支えられている理由がはっきりと現実味を持ってわかったと思う。自分はもっともっと途上国の事情を考え、世界銀行の意味を考える必要があったのだと感じた。
最後に、たくさんの仕事を抱えていらっしゃり、その日も、中央大学にお越しになる前には、高校生に話をしていたとおっしゃっていた大森様、本当にお忙しい中、遠いところを中央大学までお越しくださり誠にありがとうございました。貴重なお話をうかがえたこと、本当にうれしく思います。