鈴木彩 | リフレクションペーパー

鈴木彩

05W2113017E 鈴木彩


今回の大森様のお話を伺い、私の世界銀行に対するイメージががらりと変わった。私は今まで、世界銀行は民間の銀行と同じく、資金を貸すだけの機関であって、どこか無機質な機関かと思っていた。しかし、「Our dream is a world free of poverty-私たちの夢は『貧困のない世界』の実現-」という世界銀行のミッションを大森様が講演の始めに見せてくださったときに、私は自分の考えが違うのではないかと思った。この言葉に私は本当に感銘を受けた。外務省の上田様、国際協力銀行の江島様のご講演の時も感じたことではあるが、私は公的な機関に対して固定観念を持っていたのだ。

私は世界銀行に対して、国際機関という立場上、マクロな視点のみで貧困の削減を目指しているのかと思っていたが、そうではなかった。むしろ、大森様はミクロな視点を重視なさっていた。私にはそれが印象的であった。それを感じたのは、GDLNによるHIV感染リスクの知識をもつ教育者の育成の可能性についての質問にご回答くださったときであった。大森様は、HIV問題で大切なのは、感染していない人を守ることであり、それは誰なのか、また、感染者の割合が多い女性や少女などは家の中にいることが多い中、テレビ会議の必要性を問うていた。私はそこから「ターゲットは誰なのか」と問い続けることの必要性、そして、国際機関や政府は開発の補助をしているだけであって、開発をしていくのはあくまでも当事者であるということを学ぶことができた。

このことは、NGOの活動として有名な草の根運動とつながるのではないだろうか。政府やNGO、そして国際機関など、各セクターの方針はやり方は一見異なっているように思えるが、まったく違うわけではなく、すべて同じ方向に向かっているのだと思った。

developmentとは何であるのか、という質問に対して大森様は「change、そして social transformation」であるとおっしゃった。それは私たちに一人一人に受け入れられるものでなければならないという。そこからも、ミクロな視点の大切さを感じた。私たち一人一人が変わっていくことで、社会が変化し、貧困という地球規模の問題を解決していくことができるのではないのかと感じた。それと同時に大森様は「development とはimpactであり、 sustainableなものでなければならず、それをpositiveなものにするかnegativeなものにするかは自分達しだいである。」ともおっしゃっていた。sustainableとはいったいどういうことなのか、developmentだけではなく、さらにその影響についても考えていきたいと思う。

今回の講演では、次回のテーマである「開発コンサルタントとプロジェクト」に関するヒントがたくさんあり、懇親会の場において、大森様の意見も伺うこともできた。次回のプレセンテーション班として、今回学んだことを十分いかしていきたいと思う。

最後に、わざわざ中央大学までお越しくださり、ご講演をしてくださった大森様に、心から感謝申し上げたい。本当にありがとうございました。