鈴木真理奈
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まず、大森様、大変お忙しい中、お越しいただき本当にありがとうございました。私は、世界銀行のミッションを大森様のお話から学び、「貧困のない世界」という言葉が心に残った。それは、私が実際に生きている世界は、自分で思うには「貧困がない」状況であり、「貧困がある世界」とあまりに違うものだったからだ。また、大森様がお話してくださった「貧困に苦しむ人々」の定義を聞き、リサーチ段階では、一日1ドル以下の生活という数字上の概念を鵜呑みにして、その数字について深く問い直すことをしていなかったことに気がついた。そして、「貧困に苦しむ人々」の中でも、紛争や政治的動乱に巻き込まれている場合、政府に援助をしている世界銀行は動くことができないことに、ジレンマを感じた。そんな中で世界銀行が「貧困に苦しむ人々」を助けるために何とかしたいという思いが感じられたのは、IDA(国際開発協会)の償還期間が30~40年、無利子など条件が、負債を返す余裕のない国にやさしい仕組みになっていることや、不良債権が起こった際、IBRD(国際復興開発銀行)加盟国から資金が流れる約束になっており、そういった面から途上国を支える姿勢からであった。
私は、MDGsを初めて知ったとき、世界基準での目標が掲げられていて、あまりにも大規模な問題だと思った。しかし、そんな大規模な事業だからこそ巨額な資金を動かせ、多くの国とつながりを持ち参加を促せる国際機関である世界銀行とMDGsのつながりを感じられた。
また、大森様は言葉に含まれた思いを大切にしていらした。発する言葉は人の政治的バックグラウンドを示すという事を初めて知った。そしていかに自分が自分の心を表す分身である言葉を投げやりに扱ってきたかを考え直すきっかけになった。例えば、黒人・Negroという言葉の使い方は差別用語に当たるとして使うのは好ましくないといったように、中学の時の英語で習った位であった。しかし、一方でアメリカのHIPHOP音楽の中でそういった言葉が連発されていて不思議な気持ちでもあった。大森様が「貧困に苦しむ人々」という言葉を使われた思いの中に、世界銀行のミッションを大切にしていることも反映されているように私には感じられた。
また、大森様のおっしゃった「開発とは変化だ」という言葉に、開発と持続可能な開発は、分けて考えていく必要があると気がついた。そしてなぜ開発が必要で、誰が開発を必要としているのかという根本的な疑問が私の中で生まれた。これから、開発というものを見ていくとき、この疑問を持って考えてみようと思った。
大森様のお話から、何気なく通り過ぎてきた大切なものに戻って考えることができました。また、新たな発見をし、もう一度問い直す姿勢というものを学びました。世界銀行の仕組みは、複雑で本当に難解に感じてきましたが、大森様のお話により銀行システムのおもしろさを知りもっと経済知識をつけたいと思いました。本当にありがとうございました。