田原歩
05W2115019I 田原 歩
まず、お忙しい中わざわざお越しいただいた大森様に感謝の意を示したいと思います。貴重なお話を聞くことができ、大変嬉しく思います。
今回のご講演の中で私にとって一番印象的であったことは、イニシアティブをとるべきなのは世銀でもなく国連でもなく、当事者たちなのだ、ということです。最初の生徒からの質問の三番でGDLNに関してのものがありましたが、これに関して大森様がなされた話のことを、自分は今まで見落としていたのだと思います。
前回の講演会では、NGO・シャプラニールの代表である大橋様に、バングラディシュでの「ショミティ」についてのお話を伺いました。ショミティとは、援助が一方通行にならないように、まず当事者たちに自分たちの暮らしは自分たちでよくしていこうという意識を持たせ、農民たちを20人程のグループに分けたもので、農民たちはこの中で相互扶助して生活します。また、支援はこれに対して行われます。このショミティの目標も、偏にイニシアティブをとるべきはあくまでも当事者たちである、ということなのだと思います。
では、なぜすでに前回同じことを学んでいるのに、今回のご講演でまた私がこのように思ったかと言うと、それは、前回はショミティというものもある、そういう考え方もある、と思ってしまったからです。しかし今回、それはみんなが目指すべきものなのだ、ということに気づきました。このことは、大森様が繰り返しおっしゃられていた「パートナーシップ」につながることなのだと思います。イニシアティブをとるべきなのは世銀だ、国連だ、ということではないのです。全世界が、と言うと何か語弊が気もしますが、みんなでやっていかなければならない、とうことをみんなが意識しなければならない、ということを強く思いました。
また、ここにきて初めて、MDG8の「グローバルな開発パートナーシップの構築」の意味が分かったような気がします。MDGsは全8項目からなっていて、内7番までは具体的な各方面においての目標に言及しています。そのため私は今まで、意味が包括的な8番は、きっとこれらをまとめて言ったものなのだろう、概念的なものなのだろう、という解釈をしていました。しかし、そうではないのです。もはやどこかの国際機構、国々、団体が個別に取り組むのではいけない。効率も悪い。だから当事者たちも意識を高め、みんなで一丸になってやっていこう、ということなのです。
だから、今、現場での最前線の課題は、いかにしてターゲットに啓蒙するか、ターゲットを表に出してくるかが問題であって、GDLNをフルに活用することではないだとか、MDGsについて広く知ってもらうことではなく、どうやって現在ある問題を広く知ってもらうかである、ということもよく理解できました。
私は今まで、ひどく視野が狭かったことを痛感した。全体像を見ることができていませんでした。政府機関、NGO、国際機関など、個々別々に見て、どこがどうするべきだとか、勝手なことをいろいろと思案していました。しかし、大きく考えて、何より、大切なことはパートナーシップであること。そして、そのためには当事者たちが表に出てこなければならないことを、今回のご講演で知ることができました。
このことに気づかせてくれた大森様、モモに、改めて感謝の意を示したいと思います。