河合 暁
05W2114021L 河合暁
以前僕たちは政府開発援助に関してのプレゼンテーションを行った。その後の懇親会でChadさんから頂いた言葉はとても印象的であった。それは「大学に来るまでの君の世界は黒と白だったと思う。けれども今回のプレゼンテーションからも感じたかもしれないけれど、世界は灰色に近い。これから、学んでいくにつれて世界はどんどん白と黒が混ざって灰色になっていくと思う。」という言葉だった。その中で今回大森様のお話を伺い、これまで僕の中で黒に近い存在であった世界銀行が白になった。今まで世界銀行に対するイメージは黒であった。なぜならALPsⅠで読んでいるDevelopment and social change: A global perspectiveの著者であるMcMichael氏の見解からすると、世界銀行は自分たちの影響力の為なら相手国への介入をも行ってしまう。また、世界銀行の行いが貧困増加を誘発させている。これが世界銀行に対するイメージであったからだ。けれども、その世界銀行に対するイメージは大森様のお話を伺う中で変わっていった。『世界銀行のミッション 私たちの夢は「貧困のない世界」の実現』。この、言葉だけが一人歩きしているように思えてしまう言葉も、大森様のお話を聞くに連れて行いと言葉が一致していると思うようになった。それは大森様のビジョンが明確であったからだ。「大森様にとってのdevelopmentとはなんですか。」この質問に対して「developmentとはchangeであり、impactである。developmentをする側にとってdevelopmentによってもたらされるchangeをどうやってnegativeではなくpositiveなものにできるか。またそれによってもたらされる破壊をどれだけ最小限にできるか。」学べば学ぶほど輪郭が分からなくなると思っていたdevelopmentがこれほど自分の中で、輪郭がはっきりしたことはこれまで無かった。僕はdevelopmentには輪郭が無く、だからこそ学ぶべきものだと思っていた。けれども、世界の最先端で貧困やdevelopmentに携わっていく人々にはそれぞれのdevelopmentに対する輪郭があり、だからこそ、これだけ変化の激しい現代であっても指針を見失わずに目標に向かっていけるのだと感じた。
そして今回までの4人の方々のお話を伺って、僕の中の世界は「黒と白」ではなく「白と白」になってしまった。お話をして下さった方々の機関すべてが僕の中で白になってしまった。物事を学んでいく上で大事なcriticalな視点を持てなくなってしまっている。物事を灰色に見られていない。その中で僕が感じたのは、物事を批判できるというのは物事を一度正しく理解できているから、ということだ。McMichael氏が一方的に世界銀行を批判しているとは思えない。一度世界銀行を正しく理解したからこそ批判できているのだと思う。大森様のお話からもそのことは伺えた。自分たちがどのように批判されているのかを正しく受け止めているからこそ、自分の行動に自信を持てるのだと感じた。
自分自身のプレゼンテーションを終えたときの実感、また世界銀行班の感想からも分かるように、僕たちは第一にcriticalな視点を持とうとしてしまうから内容の薄い理解に終わってしまう。これからは、第一に物事を正しく理解する、そこから始めていきたい。そしてトリプルブッキングにもかかわらずご講演して下さった大森様に感謝したい。