井上 八香
05W1405026L 井上 八香
今回大橋様のお話を伺うことで様々な発見ができた。まず「開発」そのものを問い直すことができた。私は今まで貧しい生活をしている人達を「かわいそう」と思い、それが自分なりの優しさだと思っていたが、「かわいそう」と思うこと自体彼らを上から見ていることに気づかされた。かつて大橋様がモモにおっしゃったように、哀れんでいたら仕事はできないことを知り、また現地の人々と同じ土俵に立つことが本当の意味で共生であり、海外協力であるのだと理解した。
加えて、「変わるべきは途上国の人達か、それとも自分たちか。」という問いを与えて下さったことにより、自分は「開発」を考えるとき、途上国しか見ていなかったことに気づいた。貧困が生まれる背景にグローバルな構造的問題等があることは学習しておきながら、身近な自分自身を見れていなかったことに、空虚さや未熟さを感じた。自分自身を見直すことができなければ習得した知識も活かされない。途上国の人達の生活を改善したいなら、自分達先進国の人達の生活をも改善しなければならないということは、必要な発見であったと思う。
また、大橋様のお話を伺って、多様性とそれを尊重することの大切さを学んだ。例えばストリートチルドレンの支援に関して、孤児院で保護するなどしてストリートチルドレンをなくす動きと、子供達をempowerすることによってストリートチルドレンとして生きられるようにする動きがある。両者はストリートチルドレンを助けるという同じ目的を持ちながら、全く異なる手段をとる。しかし、どちらが正しいとか選択するのは現地の人々であり、それが当事者主権なのである。
上述のように、今回のご講演によって私は今まで気づいていなかった、しかし気づかなければならなかった見方や考え方というものを得ることができた。改めて自分を見直すきっかけにもなり、大橋様には大変感謝したい。