佐野佑希子 | リフレクションペーパー

佐野佑希子

05W2113009J 佐野佑希子 始めに、お忙しいところ多摩の山奥まで来てくださった大橋様に感謝し、豊富な人生経験と熱い精神をお持ちの大橋様に出会うきっかけを与えてくれたモモに感謝します。

私が今回の大橋様の講演から学んだことは、多様性を認めるということです。私は今まで、先進国で生きていく中で、周りの国々を「途上国」という言葉で括る先進国の価値観を何の疑いもなしに持ってきました。先進国は途上国よりも幸せな生活をしているという考えがあたりまえになっていて、それを疑問に思うことさえもしませんでした。そして、自分たちが持っているような豊かさを持っていない国の人々はかわいそうで貧しい、と勝手に思い込んでいました。しかし、今回の大橋様のお話の中で、途上国の人々のどこが先進国に比べて遅れているのか、を問われたとき私ははっきりとした答えを出すことができませんでした。途上国の人々の貧しい生活は私の中の基準で図ったものでしかなく、しかもその人々が貧しい生活をしているということは、メディアを通した私のイメージでしかありません。一般に「途上国」といわれている国の中にも、それぞれ違った文化があり、それぞれが違った指標をもっています。私はその指標を、先進国で生きていく中で、勝手に先進国の価値観で図っていました。先進国に住む人々の多くが先進国の価値観で物事を捉えていると思います。その表れが「途上国」という言葉で括られた国々であると考えます。途上国は何が劣っていて、先進国は何が進んでいるのか、その劣ると進むという考えは誰かの基準を基にした考えであって、現在はその基準が先進国のもので形成されているのです。

今回の大橋様のお話を聞く以前は、「開発」という先進国の考えでものを観ることに対して、毎回クリティカルな視点に立って考えることができていませんでした。「開発」=途上国の貧困を削減する、という考えをすんなり自分の中にいれてしまっていました。しかし今回の大橋様のお話を聞き、はたして途上国はどの点で貧困なのか、そもそも途上国とはどこから見て途上なのか、ということを考えられるようになってきました。今まで鵜呑みにしていた先進国基準の見方を見直し、多様な存在を認めることで、その人にとってためになること=「開発」なのではないかと考えました。大橋様のお話を通して、他の存在を認めること、多様な価値観を受け入れることを学び、自分なりの「開発」の考え方を持つことができました。しかしこの考えも一つの価値観であり、今後も他の価値観を見つめながら、日々自分なりの価値観を形成できるようにしたいと思いました。

最後に、私が自分なりの考えをもてるようになったのも、大橋様が恩師様から与えられた役目の一つである、日本を変えることにつながるのではと思いました。多様性を認めることで、作られた価値観に疑問を抱く人々が増えれば、さまざまな視点から物事を考えることができ、世界に広がるさまざまな問題の解決を見出せるのではないかと考えます。大橋様から得た学びを消化しつつ、改めて感謝の意を表します。今回は本当にありがとうございました。