辛尚美
05W2116004J 辛 尚美
私は、今回のテーマをリサーチする上で、事例としてJBICのスリランカにおける援助を二つ用いた。一つは紛争解決における役割、もう一つは灌漑インフラ整備による貧困解決の役割に関する事例である。そして、リサーチの結果、そのどちらにおいてもJBICは成果を示しているということがわかった。そのため、JBICの援助に対する印象は私の中でとても良いものであった。しかし、一週目のプレゼンにおいて、JBICの援助はスリランカ政府を介するものであり、実際に北東部にまで援助は届いていない、ということが議題になっていた。私はここでまた、自らのリサーチ不足を感じた。ODAの時もそうであったが、私は基本的にそのような援助に対してあまり批判的な目をもたないのかもしれない。なぜなら、政府にしてもNGOにしても、援助の根底にあるものは、人々の助けになりたいという気持ちだと思うからである。ただ、表面的に良い点ばかりを見て、その奥を見落としがちになってはいけないのだということも改めて感じた。
そして講演当日、江島様の講演を聞いて、私は江島様の開発に対する熱い思いをひしひしと感じ取ることができた。江島様の講演で特に印象に残っていることはやはり、江島様にとってdevelopmentとは何か、という質問に対してのお答えである。江島様は、現地の土地の人々が明日食べるものを心配するのではなく、5年後、10年後の自分たちの社会について考えられるようにしていくこと、また、それを実現する上で現地の人々のニーズを最優先にしながら長期的な援助を行っていくことである、とおっしゃっていた。このお話を聞いて、江島様の思いに触れ、非常に感動したのと同時に安心した。やはり、援助の根底にあるものはこのような熱い気持ちだったのである。その上で、JBICの援助はやはりとても意義あるものだということを改めて感じた。
私たちはリサーチをする上で、援助のあり方について疑問を感じるのはとても良いことだと思うし、必要なことであると思う。しかし、私たちには経験がない。経験がないのに、ただやみくもにセンセーショナルな話題に飛びついて、批判をすることはあまり良いとは思えない。やはり、実務者の方々のお話を聞くことで、わかることがたくさんあり、援助というものの重要性を改めて感じることができるのである。その上で、私たちは援助における問題点を考える前に、まず実務者の方々を高く評価し、援助の意義を考えていかなければならないと思う。これは、今まで何度も言われてきたことであるが、この2回の講演を通して、このことを本当に強く感じた。そして、これを肝に銘じ、今後もリサーチをする上で活かしていきたいと思った。
最後に、今回わざわざ私たちのために講演しにいらしてくださった江島様、そしてチャドさんに深く感謝したいと思います。本当にありがとうございました。