鈴木彩 | リフレクションペーパー

鈴木彩

05W2113017E 鈴木彩

今回の江島様の講演を聞いて、私はこの授業のトピックであるスリランカにおけるJBICの役割、そして援助をする際の人と人の間におけるコミュニケーションの重要性を学ぶことができた。

江島様のお話を伺うまで、私がリサーチを通して感じたJBICについてのイメージはあまりよいものではなかった。本やインターネットで得た情報から、どこか利己的で無機質なイメージを抱いていた。それは、無償資金援助を行う機関であるJICAと比較した上で抱いたイメージである。だが、実際に現場で働いている江島様のお話は私のJBICに対するイメージを払拭した。プレゼン班からの「要請主義ばかりではなく共同形成主義的なプロジェクトの提案をしていくべきではないだろうか」という質問に対し、江島様は、「要請主義ではあるが要請をされたら現地できちんと調べている」とお答えになった。また、国としての意思を重視していることも教えてくださった。この答えを聞き、私はJBICに対して抱いていたイメージと実際の体制が異なっていることを実感した。大変失礼な話ではあるが、私はたったひとつのプロジェクトを実行するためにJBICと援助国が徹底して議論し、住民に納得してもらえるまで説明するとは思ってもいなかった。ただお互いの利益のために、政府間で勝手に話を進め、肝心の住民の声は無視されてしまうのかと思っていたのである。さらに、住民にそのときの状態やプロジェクトの説明する際は必ず現地の言葉を使用するというガイドラインがあるということを懇親会で伺った。このことに対し、私は驚いたと同時に感動した。ひとつの言語で誰とでも会話ができる日本と違い、多言語社会であるスリランカでは言語は重要な役割を果たす。JBICが現地の言語を使って、より住民とのコミュニケーションを図ろうとしていることを感じた。江島様は私たちに「もし世界中の言語がひとつであったなら紛争は起こらないのではないかと思うのですよ」とおっしゃった。そしたらきちんと人と人とのコミュニケーションをとることができ、お互いの意思を伝えることができるからできるからである。私は江島様の考えに共感した。もしも世界中にひとつの言語しかなかったならば、お互いの意思疎通が図れるだけではなく、「地球人」としての連帯感もよりいっそう強まっていたのではないだろうか。また、「翻訳ソフトの技術は発展しているから夢物語ではないかもしれないですね」ともおっしゃった。私はそのとき、その万能翻訳ソフトの誕生と同時に、そのソフトを使える環境の成立を強く願った。

江島様にとってdevelopmentとは「途上国の人たちが明日の食べ物ではなく、5年後や10年後の子供たちや国の状態を心配できるようにすること」であるという。「持続可能な開発」を目指す江島様の考え方に私は感銘を感じた。そして、その考え方を知ることができて本当によかったと思う。

最後に、わざわざ遠いところまでお越しくださり、とてもためになるお話をしてくださった江島様に感謝の念を示したい。