谷本純加
私は江島様のお話を伺い、JBICというものの役割を改めて理解することができたと思う。
また、JBICの存在の特長というものがわかった。発展途上国において中小企業は現地では銀行から投資を受けることができない。また、長期間にわたりお金を借り続けることはできない。そのため、民間企業が育たないと江島様はおっしゃられた。しかし、JBICはtechnicalな支援をする。無償資金援助では、数億円単位でしか援助をすることができないが、JBICの行っている有償資金援助では、数十億、百億、千億円単位での援助が可能だ。そのため、全国規模のプロジェクトなどを行う際などに非常に有効で、広く多くの面をカバーすることができると江島様はおっしゃった。私は最近、日本のODAは他の欧米諸国などのODAと比べて、圧倒的にその内約として、有償資金援助の閉める割合が高い。しかし、有償資金援助より、無償資金援助の方が被援助国のことを考えたものではないのか。よって、日本は無償資金援助の割合を増やすべきであると中央大学で学生が言っているのを聞いた。しかし、今回のご講演において、江島様は有償資金援助の意味、役割を学生の私たちにも非常にわかりやすく説明してくださった。また、江島様は有償資金援助には無償資金援助と違い返済の義務があるため、被援助国にその援助によって行われるプロジェクトは自らの国のプロジェクトだと認識させるとおっしゃっていらした。私は、JBICという職場で勤務なさっている江島様におっしゃっていただけたからこそ、このことに現実味を感じることができた。
また、江島様は学生の質問に本当にご丁寧に答えてくださった。もしJBICにより共同形成主義的なプロジェクトの提案が行われた場合、それは内政干渉になってしまうのではないのでしょうかという質問に対し、はっきりと、一方的命令がない限り、内政干渉にはならない。なぜなら、国と国との議論はいくらでも行ってよいものであり、合意ができないのであれば、そのプロジェクトを行わなければいいのだからとお答えくださった。私は、江島様のこの質問に対するはっきりとしたお答えに、とても感銘を受けた。また、スマトラ沖地震の際にスリランカのJBICでご活躍なさった江島様の地震に関するお話により、今回のスマトラ沖地震に対する援助の特異さを理解することができた。
今回、このような機会に恵まれ、本当にうれしく思った。足の調子の悪さをかかえていらっしゃるにもかかわらず、中央大学までいらしてくださった江島様のお話はとても貴重なお話で、伺うことができたことが本当に光栄なことだと思った。