鈴木真理奈
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まず初めに、遠くまでお越しくださった江島様、ありがとうございました。今回、江島様から学んだことで特に印象に残った、“人と人のつながり”について書く。“人と人のつながり”という抽象的な言葉を思いつくにあたり、私が持っていた先入観について触れる。国際協力とは何であろうかと考えたとき私は、地域密着型の活動をしているだろうJICAがそれに当たり、JBICは資金援助が主な活動であり、両者のしている援助はまったく違うのではないかという根拠のない思い込みに長年囚われていた。しかし、江島様のお話にも地域の人との対話のことが豊富に含まれていたように、JBICはまさに現地ありきであった。欧米によく見られる過去の援助の失敗例としてある、実際は需要のない施設建設など結果として資金の無駄になってしまう事例に対し、政府ではなく、使う可能性がある市民との対話が必要だと漠然と思っていたが、それがいかに難しいことかその断片が江島様のお話から伝わった。実際に地域の方と対話されてきた江島様のお言葉に、自分の考えの短絡さを恥じた。やはり対話とは難しいものだ。人それぞれにある価値観、また文化も違えば考え方も180°異なるかもしれない。何度言ってもわからない頑固な人たちを一喝しながらも最終的に皆の意見をまとめあげることがいかに大変なお仕事か。一つ一つの事業には、たくさんの人の気持ちと行動が積み重なってできているのだと改めて思った。“人と人のつながり”を大切にしなければどんな建築物もできないのだ。現地で最初に建築しなくてはならないのは、“人と人のつながり”なのだ。
また、江島様が最後におっしゃっていた「developmentについて」のお言葉が印象深い。“明日の食糧でなく10年後の自分たちのこと、国のことを考えられるようになること“がどんな意味を含んでいるのかまだ私の想像も及ばないところもあるはずで、現地の状況をこのお言葉から想像してみた。自分の国について考えられないと、どんな事業を持ちかけられても深く考えて決めることや選ぶことも容易なものではないのかもしれない。先にも出した、失敗の事例も、江島様がおっしゃっていたように政府が主体性を持てなかったことにも一理あるのだろう。最低限のものをもはや最低限には感じられないほど、私たちは豊かで、この現地の状況がいかなるものか想像し難いが、自分の当たり前が180°覆った時、何が出来るかを考える元となった。お金だけでなく、地域密着型の日本の支援のやり方を知り、またその支援を実際現地でなされていらした江島様のお話を聞き終えて、幸せな気持ちになった。”人と人のつながり“を忘れて何でも当たり前だと思って生きてきた私は、”人と人のつながり“つまりお金以上に忘れてはいけない対話による理解や相手の尊重など、難しいけれど大事なコミュニケーションの必要性を痛感した。