沼尾 咲絵
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今回、江島様のスリランカはじめ現地での経験を背景にした「生きた言葉」を聴き、「現在進行形のdevelopmentの姿」を感じた。
「援助受け入れる側のスリランカ政府が、『自分たちのプロジェクト』であると認識することが大切だ」「たとえ何億もの資金がつぎ込まれるようなプロジェクトにおいても対話を通した一つの会議で物事が決まることもある」などの江島様の言葉から、机上の勉強や文献などでは決して知ることができなかったであろう現在の「development」を「想像」する手がかりをたくさんいただいた。本当に有意義な講演となった。しかしその一方で自分の下準備の足りなさを痛感し恥ずかしく思った。正直私は、JBICの援助は金銭的な面を重視しているとばかり勘違いしていた。事前リサーチに対する自分の甘さを痛感した。また、江島様のお話に出てきた「国際会計基準」「JTRD」など、自分の知識不足から理解できないキーワードがいくつかあり、これから調べてみたいと思うことも多かった。
私が江島様の講演の中で最も印象的だったのは江島様が、前回講演会にいらした外務省の上田様と同じことを強調していたということだ。それは「援助における“対話”の重要性」である。江島様は「日本人は議論が苦手だとよく言われるが、大切なのは『何を言うか』ということだ。発言は大切。」とおっしゃった。その言葉は私の胸に強く響いた。わたしはALPsⅡのグループワークで「言語」を通じてスリランカ国内の様々な分野における開発や援助について考えたいと感じていた矢先のことであったので特にその言葉はわたしの考えにとってとても勇気付けられるものであった。私は最近「言語」はそれを話す人々の「文化」を映し出していると感じている。「どんなに時間がかかったとしても事前のコンサルタントを行い、プロジェクトが行われている現地の住民との間に信頼関係を築いた上でプロジェクトを行うほうが効率がいい。」と江島様はおっしゃった。また、事前のアポイントなしにやってきた現地の人々にも対話に応じる、という江島様の言葉の背景に現地の人々の思い、状況を理解しようと全力を挙げているのだと強く感じた。
江島様は講演の最後に「自分の現在いる場所が日本であれ、近所であってさえも周囲の人と関わろうとすればいくらでも関わることができるし、実際に関わっていく上では開発と同様な問題解決が必要になる場面がいくらでもある」と、人と人との関わりは自分の周囲にあふれていること、またさまざまな考えを持つ人々の中で自分ができることを考えていくことの大切さについておっしゃった。私はALPsの履修を始める以前は「globalization」や「development」は自分にとって遠い存在であるように感じていたが、履修後はそれらは私の日常に密着に結びついているものであることに気づくようになった。今回の講演はその思いをいっそう深めるものとなった。
最後になるが示唆に富む講演を行って下さった江島様、江島様とのすばらしい出会いの場を与えて下さったモモ、新しい観点から問題提起をしてくれたプレゼン班に感謝したい。ありがとうございました。