檜垣真美 | リフレクションペーパー

檜垣真美

05W2115003H 檜垣真美

 まず、自身のリフレクションをする前に、足をお怪我されていたにもかかわらず、遠いところまでいらしてくれた江島様に心から感謝の意を示したい。

今回のJBICの江島様の講演は、実際に現地で活動していらっしゃる方からだこそ聴けることができる話が多く、とても貴重な時間を過ごすことができた。このリサーチと江島様のお話を聞く前は、私の中には「JICAは地域密着型の支援、JBICはお金の援助が主要なこと」という偏見があった。しかし、実際に江島様のお話を聞き、いかに自分が偏った、浅はかな考え方をしていたかということを思い知らされた。この講演の中では、スマトラ沖地震の際に、実際にJBICがスリランカでどのような対応を行い、どのように対処してきたかなど、実務者の江島様だからこそ言えるようなリアルな話の内容が私の中には強く印象に残っている。スマトラ沖地震で被害を受けた地域の多くは貧困エリアとかさなっていたそうだ。「元々が貧困エリアで、電気・水道などがある一部分の世帯にしか行き渡っていなかったのであったならば、元に戻したとしても、またその状態に戻るだけである。元に戻すだけでは意味がなく、電気・水道などを全世帯に整備し、平均レベルに上げる必要がある」と江島様はおっしゃった。以前よりも以後の方がよりよい生活を営めるようにする必要がある。適切な言い方ではないかもしれないが、私はこのことから「災害を生かすことも可能である」ということを学んだ。これは本当に、私にとって驚きであったと同時に感動であった。また、このスマトラ沖地震に対しての民間からの義援金は復興支援に十分すぎる額であったそうだ。世界中からそれほどの義援金が集まった理由として、①津波の映像が報道されたこと、②被害が広範囲に及んだこと、③欧米人の犠牲者が多数でたこと、の3点を江島様は指摘なされた。特に③は、今のパキスタン地震やスーダンに対して、スマトラ沖地震ほどの民間の義援金が集まってきていないことの大きな要因であるそうだ。確かに、同じ国民の人が犠牲になってしまったら募金に協力しよう思えてくる。しかし、パキスタンやスーダンなど日常的に身近に感じない国に対しては、募金しようという思いがあまりわいてこないというのが、私の率直な意見である。これではいけないと頭の中では考えつつも、この行動をしてしまっている自分を恥じる気持ちがした。

最後に、江島様にとっての「development」とはという質問に対し、「途上国の人々が明日の食料を心配するのではなく、5年後、10年後の自分たちのこと、子供たちのこと、さらには国のことを考えられるように手助けをすることが開発である」とおっしゃった。この言葉は、強く私の心に響いた。私たちが将来のことなど考えられるのは、生活に余裕があるからだと思う。確かに食料がなければ明日を生きていけない。しかし、そんな状況の中でも明日のことという狭い視野ではなく、将来について大きな視野で物事を考えていけるようにする、そのような状況を生み出すために日々働いている方々がいる。私はそんな人々のために何ができるか、そう考えながらこれからも学び、行動していきたいと思う。また、その際には自分の行動がその団体の行動と捉えられること忘れず、自覚を持った行動をするよう心掛けていきたいと思う。