野澤大樹 | リフレクションペーパー

野澤大樹

05W2112016C 野澤大樹

今回江島様のご講演を聴いて、スリランカによる有償資金協力要請の重要性、開発事業の事前調査・確認の重要性、さらにスリランカに対しての日本の援助の重要性などについて知ることができた。

 まずスリランカによる有償資金協力要請の重要性であるが、江島様によると、あらゆる有償資金協力を行うにあたって、まずその協力によって行われる事業をスリランカ政府が自国の計画であるということを意識し、国として意思を決定して協力を要請することが重要であるという。というのは、有償資金協力は返済を伴い、予算書なども作成されるので、国としての意思が強くなければその事業の協力要請ができず、また事業を成し遂げられないからだという。これは返済の必要のない無償資金協力よりも事業に対する意思が強いので、途中でなあなあにならないという面でも重要であるという。このお話は、今まで調査したことを裏付けるものであり、机上の勉強の確認になった。

 次に開発事業の事前調査・確認の重要性であるが、江島様によるとある開発事業を行うに当たって、住民など一人でもそれに反対する人がいたらダメだ、という。そのためには事前の調査・確認によって皆が納得することが必要である。それには丁寧に説明する必要や責任などがあり、大変な時間がかかるが、事業の成功のためにはとても重要なことだという。この事前の説明や話し合いの重要性は、前回のプレゼン時に上田様もおっしゃっていたことであり、どちらも現在では事業を行う場合、必ず事前の話し合いを行うようにしているという。

 最後にスリランカに対しての日本の援助の重要性であるが、スリランカにおいて津波など緊急援助の場合は欧米も日本も対応が早く、援助もできているのだが、スリランカにおけるニーズ調査によると、10年、20年かかる中・長期的な援助の場合は日本に頼りたいのだという。対応も早く援助額も多い日本は同じアジアの国として大きく期待されているといえる。

 このような江島様の話の中で印象に残った言葉は、「途上国の人々が明日の食べ物ではなく、5年後10年後の子どもや国など将来のことを考えられるようにすることが開発を行っていくうえで重要だ」というものである。江島様のおっしゃったこの言葉にそのまま共感してしまった。

 これからスリランカの開発を行う上で、人々が“夢”を持つことができるようにすることが大事なのではないか、と思った。

 

 懇親会時には江島様にスリランカの水のことについて少し伺ったが、「現在はアフリカなどに比べればスリランカの水はかなり良い」とのことだった。このテーマについてのちゃんとしたリサーチは今後行いたいと考えているが、自分の抱いているスリランカの水に対するイメージはいい意味で、今現在はかなり違うのかもしれない。少しではあったが実務者のライヴなお話を聴くことができ、とても良かった。このことを参考にして、今後のリサーチもがんばりたい。