長島慧史
長島慧史
05W1406016C
今回プレゼン担当班を通じて、仲間たちと意見を交換することについて考えることが幾度となくあった。ひとつのプレゼンをそれぞれ考え方の違う仲間たちと作り上げていくということ。これにはまず、自分の考えを相手にどのようにしたら伝えることができるのか、それを考える必要があった。それ以上に、議論している相手が何を伝えたいのか、なぜ相手がその言葉を選んだのか。なぜ相手がその行動をとるのか。それを理解しなければ話は進まなかった。朝から晩まで話し込んでもまったく話が進まないこともあれば、スムーズに行くこともある。その差は、議論に参加している私の、そして仲間たちの姿勢で変わってきた。
上田様は私たちのプレゼンをご覧になって、「問題設定が違っている」とおっしゃった。この言葉に対する班員の受け取り方はそれぞれ違うっただろう。私としては、やはり、仲間同士で話し合って出た結論だから、論理は通っていたと思っていた。いや思おうとしていたのかも知れない。しかし上田様の講演が始まり、実際に外務省で働いている方の講演を聞くと、自分たちの考えの幼稚さを感じた。なぜ私たちはプレゼンの問題設定を間違ってしまっていたのか。そこについて考えたい。私の頭の中には日本政府は国外からの要求をごまかそうとしてる、問題をすり替えてるなどの考えがあった。最初にその考えが私たちのプレゼンの案に出た時、私はこの案なら、いいプレゼンができると思った。なぜなら自分の中に、政府は不正なことをしているという勝手なイメージがあったからだ。どんなことをしているのかなど本やインターネットなどから得た薄い知識だけで、自分の勝手なイメージを作ってしまっていた。だから「このプレゼンで政府の不正を指摘してやろう。」というような考えができていた。それから私たちは、調べて得た情報も全部私たちの考えが正しく見えるような視点でしか見られなくなってしまっていた。私たちはこの考えを前提にしてプレゼンを作った。だから先輩方や友人たちに説明しても、なかなか伝わらなかった。それでもなかなか別な視点を持つことが私たちにはできなかった。
上田様のご講演を聴き、私が勝手に抱いていたイメージは、やはり私が勝手に作っていたイメージだということがわかった。上田様が外交において、もっとも重要とするのは、信頼を得ることであると伝えてくれた。短絡的に日本の援助が国際的な会議において、日本の主張への賛成票などにつながるわけではないが、必要な援助はきっと信頼を勝ち得ると上田様はおっしゃっていた。外務省が実際に何をしているのかも知らずに勝手な推測をしていた自分が恥ずかしくなってしまった。今回学んだことは、自分たちの考えを一度考え直してみること、心をつかむような言葉に注意をすること、直接現場の方の話を聞くということなどである。
これから何かを調査し考えをまとめる際には、勝手な偏見を持たず、一つの視点ではなく、もっと広い視点を保ちながら考えていきたい。
長島慧史
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