片山朋子
今回のプレゼンを担当し、上田様の話を聞いて学んだことは、自分が今までいろいろなことに対して非常に偏った見方をしていたということだ。そしてそのことに今まで気づかなかった自分にとても驚いた。自分では注意してきたつもりだったのに冷静でcriticalな見方がまったくできていなかった。プレゼンの内容に関して上田様から意見を伺ったときも、上田様の講演を聞いても、また学生の中国へのODAに対する意見を聞いても、気づかされたことが多かった。どうして今まで気づかなかったのだろう。もしかしたら今回初めて世間で起こっている問題に対して真剣に考え、取り組んだ結果からかもしれない。
またプレゼンを作ることの難しさの他に準備段階の事務作業の難しさも実感した。できると思っていた仕事が全くできない自分がすごく悔しかった。しかし、自分のできないことがわかってこれからどう改善していけばいいのかわかった。
まず、上田さんの自分たちのプレゼンに対する講評では自分たちの観点の違いに気づかされた。たくさんたくさんODAについて調べたことは確かだ。しかし、あらさがしのように政府の思惑をどうにか探そうとしていた。
中国に対する援助に関するご講義のときは、上田様が学生に質問を投げかけたこともあって特に興味を持って聞いた。私は事前の自分のリサーチでは対中ODAについて調べた。そのときに私が感じたことは中国へのODAは無駄であってなくすべきだということだった。しかし、上田様が学生に対中ODAは必要かということを質問されたとき、必要と考える人が多いことには驚いた。必要と考える学生たちはほとんどが、沿岸部は発展しているけれど農村地域などの山奥はまだ発展途上にあるからという意見だった。確かに古森義久氏の『「ODA」再考』を読んで、そのような事実も知った。しかしその一方で中国でのODAの使われ方には問題がたくさんあるということも知った。援助を受けていながら他国に援助をしている事実や貧困層にはODAは使われないで沿岸部のインフラ整備ばかりに使われる事実。私はすぐにやめるべきだと思っていた。しかし、上田様の話を聞いてそうではないことに気づいた。古森氏は「日本からのODAが中国側の対日友好を増したという証拠はどこにもない」と『「ODA」再考』の中で述べているが、反対に日本からのODAが中国側の対日友好を減らしたという証拠もどこにもないからである。友好が増さなかったという事実はなくてももしODAをしなかったらどうなっていたかわからないということを上田様がおっしゃっていてすごく納得した。ただ、やはり私は今の対中ODAには賛成できない。それこそ、中国のODAの質の向上を目指した見直しが必要だと思う。上田様のおかげで今まわりの皆が何を考えているのかもわかり、違う見方も教えてくれた。
上田様の民間モニターについての話も非常に興味深かった。特に面白いと感じたのが民間モニターの人が現地に行くことでそこで活動している人、団体にその政策の意味などを改めて考えさせる結果となったことだった。本来は民間の理解を深めるために行ったものなのに反対に現地で活動している人々に刺激を与えたということ援助の仕方の改善にもなるきっかけになると思ったのですばらしいと思った。
私は全体として悪い点ばかりを見ていて、よい点は見ていたのかもしれないがあまり気にとめようとはしていなかった。それを気づかせてくれた上田様には感謝をしたい。
しかし、上田様がこの講義でcriticalな意見もなくさないでほしいということを強調なさっていたので冷静にcriticalすることも身につけたい。
上田様はこの講義をして得るものがあったとおっしゃっていたが、わたしはきっとその何倍も得るものがあった。