田村 三朗
学籍番号:05W1301001G 名前:田村三朗
今回のdevelopmentライブで得た最も大きいものは真摯という言葉の意味です。上田様にわざわざおこし頂いたことはもとより、そのお話も素晴らしいものでした。上辺だけで真摯に対応しているように見せかけることに慣れていた私ですが、この経験で真心を知りました。上田様には素直に感謝できます。政府開発援助の生の話を聞いて、現場で活動するのと机上で文献を読むのとではあらゆる面で違いが生まれるのだと改めて知りました。現場の状況を知って初めてODAの真の意味を感じることが出来るのだと思います。
具体的にまず、ODAに対する新しい視点を得ました。国際公共財を誰かがやらなければならないものとし、それを経済的に優位に立っている日本がやるのは当然であるという視点です。外国へ行ったことがない私は、日本を客観視することがなかなかできません。なので、上田様のお話にあったように途上国には日本に対する憧れというものがあることに気づきませんでした。それは同時に日本が途上国、特にアジア諸国から期待されていることにも気付いていないということになります。このことが、私にODAのネガティヴな面ばかり見せている要因だったのです。ポジティヴな面として、アジア諸国に期待されている日本が、アジアのイニシャティヴを握るためにODAを供給するということです。ODAがこうした外交目的の意義を兼ねていることを私は初めて知りました。
次に一番議論を呼び起こす、公共事業にODAが使用されることに関してです。建築業者の利益のためだけで、他はむしろ不利益を被るのではと私は思っていたのですが、上田様のお話を聞いて自己の情報に対する考え方を改めさせられました。公共事業をやる意味は何かを考えれば、それはインフラの整備であることはいうまでもありませんが、さらにそのインフラの整備の意味を考えると、それは経済の発展の基盤を作ることにつながるということがわかります。少し考えればわかることなのに気付けなかった自分がいかに周りの情報に振り回されているのか認識させられました。しかし、やはり有益な公共事業と無益な公共事業があることは予想していた通りでした。報道され私自身もよく知る無益な公共事業はどのようにして行われてしまうのかについて上田様は、対話の不足を挙げました。現地のNGOや企業との協力、連携の不足がこのような事態を招いているのだということを知りました。また、有益な公共事業に対しては、それをもっと広げられるようにどうすればよいのかを考えることが大事だという考えを得ました。叩くよりも、良いところを褒め称えることでよりよい方向へと開発が向かうのだと知りました。このようなポジティヴな考え方は、ODAに関して私の中にありませんでした。批評が非難と間違えられている今日、上田様のこのような貴重なご意見は今後の世界に平和を齎すことになっていくのだと確信しました。利益を得ようとするのではなく、何かに尽くそうと自己を問い続ける姿勢を私はこの第一回目のライブで学びました。