自閉症やADHDは、主に右脳の発達が遅れたり、働きが悪くなることによるものです。自閉症、ADHDに限らずアスペルガー、トゥレット症候群、強迫性障害、反抗性障害、広汎性発達障害、協調運動障害なども右脳の機能低下が大きく関与しています。
では右脳の発達に遅れが出ると、なぜ自閉症やADHDになるのでしょうか?それにはまず、右脳がどんな働きをしているのかを知ることから始めましょう。
自閉症/ADHDが改善できるかを知りたい方は発達障害における間違った認識をお読みください。
右脳の働き
空間認識、バランス能力、大きな筋肉を使う運動
右脳の代表的な働きの1つで、空間認識とは文字通り空間の状態を正しく認識する力です。しかしそれだけではありません。
自分がこの空間のどこに位置しているのか?どのような状態で位置しているのか?周囲の物、人との相対的な位置関係を把握したり、身体の状態の変化を感じて転倒しないようバランスを取る能力も含みます。
自分がこの空間のどこに位置しているのか?どのような状態で位置しているのか?周囲の物、人との相対的な位置関係を把握したり、身体の状態の変化を感じて転倒しないようバランスを取る能力も含みます。
例えば、人混みの中を歩いている状況を思い出してください。自分が歩くとき、人混みはいわば「移動する障害物」がそこかしこにいっぱいあるような状態です。
脳はそんな中においても、刻々と変化する沢山の人の空間的位置や移動方向、自分との位置関係や距離の変化などを常に処理し、認識していますが、これが右脳の働きによるものです。
そして人にぶつからないために自分がどのように動けばいいのかを計算して、筋肉に命令を伝えることで、私たちは人混みの中でもぶつかることなく歩くことができるのです。
たとえ人にぶつかったり何かにつまづいたりして転びそうになったとしても、空間における身体の変化を常に監視していますので、ある程度までであれば転ばないようにバランスをとり、立ち直ることができるわけです。
そのため右脳は歩く、走る、姿勢を維持する、といった大きな筋肉を使う運動もコントロールしています。
非言語コミュニケーション、全体を見る、概念を理解する
相手の表情や声の抑揚、姿勢などから相手の感情や何を考えているかなどを読み取る力です。また、場の空気を読む力でもあり社交性の基盤となる能力です。
そのとき自分が置かれている社会的状況を理解し、考え、判断し、不適切な発言や行動を抑制したり、その場に合った適切な発言や行動を行えるのは右脳の働きによるものです。
また、右脳は大まかに物事の全体を見ていますので、大枠や概念を理解することも得意です。「みんな暗い顔をしている。詳細は分からないが、恐らく何か良くないことが起こったようだ。」といった具合です。
逆に詳細、細かい部分を見ることは苦手です。
例えば、ある物語を読んで「要するにこの本が言いたいことは?」という要約、概要、まとめを理解したり、物語の中の登場人物が「なぜこのように行動したのだろう?」「そのときこの人物はどのように思っただろう?」といったことを推測したり読み取ったりしているのです。
そして、「お金」の概念を理解するのも右脳の働きによるものです。
慎重、安全、ネガティブ
右脳は「本当にそれでいいの?」「本当に大丈夫?」といったように、慎重に考え、安全に行動するためにネガティブな思考の働きを持っています。
「ネガティブ」と聞くと良くないもの、悪いものと感じてしまう方もいると思いますが、そうではありません。これがあるおかげでリスク管理をしたり衝動に打ち勝つことができるのです。
衝動買いの場面を思い出してください。
あなたが「これ可愛い!欲しい!買いたい!」と衝動に駆られている時、それは左脳が働いています。同時に「いやでも今月厳しいよ?今必要な物?もっと安いものでもいいんじゃない?」と衝動を抑制するように、買うことを思い留まらせるネガティブな思考をしているのが右脳なのです。
そうです、右脳と左脳が互いにコミュニケーションをとって「買うか、買わないか」という議論をしてくれているのです。右脳は石橋を叩いてくれているわけです。
そのため右脳は注意深く、対象に注意を注ぐ働きを持ちますので、集中力にも関係しています。
十数年前にポジティブシンキングが流行し、最近も何かと「ポジティブに!何でも前向きに!」と叫ばれ、ネガティブ、後ろ向きな思考があたかも悪者扱いです。
ですが、このようにネガティブな思考というのは悪いものではなく、本来必要なもの、ないと困るものなのです。
匂いや味を感じる、感情のコントロール、内臓のコントロールをする
「良い匂いがするから安全、食べてもいい」「嫌な匂いがするから危険、食べない方がいい」といった、身体に害になるような物を食べてしまうことを回避してくれているのが右脳です。
他にも家の中にいるときに焦げ臭い匂いがしたとき、「火事か!?」「あっ!お鍋に火かけっ放しだ!」と危険を察知するのも右脳の働きによるものです。
匂いや味を感じる能力は、単に食べ物の好き嫌いを選択するだけのものではありません。脳の中に匂いや味を感じる働きをする部位がありますが、実は感情のコントロール、内臓の働きをコントロールする部位でもあります。
例えばエレベーターの中や電車の中で、きつい香水の匂いに気分が悪くなって、頭痛や吐き気がしたという経験がある方も多いのではないでしょうか?女性であれば、妊婦のときの「つわり」を思い出してください。その時期は何かの匂いや味(嗅覚、味覚)で気分が悪くなり(感情)、吐いてしまった(内臓)経験がある人も多いはずです。
このように匂いと味の感覚、感情、内臓というのは密接に関係しているのです。
予想してみよう
他にもありますが、ここまで右脳の働きを一部取り上げて説明しました。
次の記事では、なぜ右脳の働きが悪くなると自閉症/ADHDになってしまうのか?についてお話しします。
その前に、お子さんが自閉症/ADHDの診断を受けている親御さんは、右脳の働きが悪くなるとどのようなことが起きてくるか1度ご自身で予想してみてください。
難しく考える必要はありません、右脳の働きは上述した通りです。右脳の働きが悪くなるということは、シンプルにそれが苦手になるというだけのことです。
そしてその予想と、あなたのお子さんの状態とを照らし合わせてみてください。かなり合致しているはずです。
(自閉症"スペクトラム"という言葉の通り、脳のどの部位が、どの程度働きが悪くなるかで症状の出方も様々に変わります。必ずしも全てが合致する必要はありません。)
予想できましたか?それでは自閉症/ADHD 右脳の機能低下により起きることで答え合わせをしてみましょう。
脳科学、機能神経学による発達障害改善プログラム
名古屋市を中心に活動中。
発達障害をもつお子さんのご家庭に訪問し、お子さんの脳の働きをチェックすることで、1人1人の状態に合わせた発達障害改善プログラムを提供しています。
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対象:愛知、岐阜、三重の一部地域
(遠方の方もオンラインで対応できる場合あり)
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