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由川 稔のブログ

モンゴル、ロシア、カザフスタン等と付き合って、早30年以上経ちました。軽い付き合いも重い付き合いもありました。いったい何をして来たのか…という思いもあります。「近代化」、「自由化」、「開発」、「資源」等をめぐる国際的な問題について、考えています。由川稔

「近代化」や「自由化」、国際的な「開発」の問題や「資源」の問題に関する箴言の備忘録

 

9章 ユーラシアの内陸諸国をめぐって

 

1.21世紀のシルクロード

 

(2)関係各国の事情

 

a. モンゴル国

 

番外編 「イスラム国」(3)

 

【脚注】

[13] ナポリオーニ・前掲書57

 その際の演説で、アル・バグダディは次のように述べたという。

 「私はあなたがたを統べるワリ(指導者)である。しかし私が最もすぐれているわけではない。私が正しいと思ったら、手を貸してほしい。私がまちがっていると思ったら、私に教え、正しい道に戻してほしい。私があなたがたの中の神に従う限り、あなたがたも私に従ってほしい。」

[14] al-Hayat紙社説:バアス党と「ダーイシュ」の比較 http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20140107_142854.html

http://alhayat.com/OpinionsDetails/590043

[15] 松本弘『アラブ諸国の民主化 2011年政変の課題』5154頁、5763頁・山川出版社(2015年)

[16] ⅰ)ナポリオーニ・前掲書87

ⅱ)http://www.usnews.com/news/articles/2014/06/25/behind-the-black-flag-current-former-isil-fighters-speak

"Look at Egypt. Look at the way it ended for Muslims who cast their vote for [deposed President] Mohammed Morsi and believed in your democracy, in your lies. Democracy doesn't exist. Do you think you are free? The West is ruled by banks, not by parliaments, and you know that. You know that you're just a pawn, except you have no courage. You think of yourself, your job, your house … because you know you have no power. But fortunately, the jihad has started. Islam will get to you and bring you freedom."

[17] ⅰ)ナポリオーニ・前掲書136139

 ⅱ)松本弘・前掲書74頁では、次のように述べられている。

 「サラフィーとは「サラフの」という意味の形容詞で、サラフとは初期イスラーム時代の預言者ムハンマドと接触のあったムスリムや預言者没後の優秀なムスリムを指している。」「そのような過去の純粋なイスラームへの回帰を求める思想を「サラフィーヤ」(サラフ主義)と呼ぶ。ところが、現在のサラフィー主義はこれとは異なる思想である。サラフィーヤは近代のイスラーム改革運動(イスラーム主義の前身)の中核的な思想であり、それは純粋なイスラームを取りもどすことによって西洋の近代文明との調和をはかるという復興思想であった。1928年のエジプトにおけるムスリム同胞団の設立は、この改革思想を大衆運動化するものであった。しかし、サラフィー主義は「サラフの生活や信条をそのまま現代に復活させる」ことが目的であり。西洋をはじめとするイスラーム以外のものいっさいを否定し、拒絶する。」

[18] ナポリオーニ・前掲書139140

[19] ナポリオーニ・前掲書17140

[20] 中田考「価値観を共有しない敵との対話は可能か」『現代思想第四三巻第五号』232235頁・青土社(2015年)

[21] 小室直樹『悪の民主主義』161166頁・青春出版社(1997年)

 「はじめ、国会法第七八条は、「各議院は、国政に携わる議員に自由討議の機会を与えるため、少なくても二週間に一回その会議を開くことを要する」と定めていた。」

 「国会法第七八条は、議員に、政党の政策、個人の意見、政府に対する質問などを自由に発言させ、議会政治が活発に展開されることを目的として、自由討議の機会を与えるものであった。しかし、日本の議員は、この主旨がどうにも理解できなくて戸惑うばかりであった。一回目の「自由討議」は、低級で感情的なヤジに終わった。」

  「「自由討議」は低級で感情的なヤジに包まれて終始した。これに対して、田中は、

  「明治大帝陛下も、よきをとり悪しきを捨てよ、と仰せられましたごとく、他議員の発表はこれを聴き、しかして、それに対する賛否は自由なのであります。おのれのみを正しいとして、他を容れざるは、民主政治家にあらず、それをもし一歩誤れば、戦時下におけるあの抑圧議会の再現を見るのであります。」(「第一回国会衆議院本会議録」昭和二二年七月一〇日)

  と述べている。そして国会議員の発言の重さについて、

  「議員は一人というも、これが背後に一五万五〇〇〇人の国民大衆があって、この発言は、まさに国民大衆の血の叫びなのであります」(同前)

                             (『政治家 田中角栄』早坂茂三 集英社文庫)」

 「自由な討議こそ議会が動くための条件。角栄以外の政治家で、このことを理解した者はいなかった。自由な討論は、まもなく、日本の議会から蒸発し、それは有名無実なものとなった。国会における自由討議の芽は、育てられることなく、双葉のうちに摘まれてしまったのであった。自由討議法たる国会法第七八条は、空文化し、実益なしとして、昭和三〇年の国会法第五次改正で、削除されたのであった。そもそも、「実益なし」とはどういうことなのか。自由討議が、国会が機能するために実益がないとでも言いたいのか。」

[22] ⅰ)天野統康『サヨナラ!操作された「お金と民主主義」 なるほど!「マネーの構造」がよーく分かった』成甲書房(2012年)  http://ameblo.jp/amanomotoyasu/

 ⅱ)河邑厚徳+グループ現代『エンデの遺言』日本放送出版協会(2000年)

 ⅲ)ベルナルド・リエター(小林一紀、福元初男訳)『マネー崩壊』日本経済評論社(2000年)

 ⅳ)http://ameblo.jp/dr-nagi/ 

 ⅴ)リチャード・A・ヴェルナー(吉田利子訳)『円の支配者』草思社(2001年)

 ⅵ)Richard A. Werner, “Princes of the Yen” M.E. Sharpe(2003)

 ⅶ)リチャード・A・ヴェルナー(村岡雅美訳)『虚構の終焉 マクロ経済「新パラダイム」の幕開け』PHP研究所(2003年)

 ⅷ)Richard A. Werner, “New Paradigm in Macroeconomics” Palgrave Macmillan(2005)

[23] ⅰ)http://www.state.gov/r/pa/prs/ps/2014/09/231886.htm

 ⅱ)http://www.state.gov/r/pa/prs/ps/2014/12/234627.htm

[24] ⅰ)http://www.news24.jp/articles/2013/03/16/10224939.html

 「アメリカのブラウン大学の研究グループは、来週でイラク戦争開戦から10年を迎えるのを前に、戦争の影響に関する報告書をまとめた。それによると、イラク戦争の犠牲者は最大で189736人に上ることがわかった。このうちの7割以上にあたる134000人が戦闘に巻き込まれて死亡した一般市民だという。」

 ⅱ)http://journals.plos.org/plosmedicine/article?id=10.1371/journal.pmed.1001533

   http://www.windfarm.co.jp/blog/blog_kaze/post-535

シアトルにあるワシントン大学の公衆衛生専門家エイミー・ハゴピアン(Amy Hagopian)氏率いる国際チームは、イラク全土の世帯で家族やきょうだいに関する調査を実施した。イラク保健省の関係者も参加したこの調査は、イラク戦争に関連して、過去の調査より新しく正確な推定死者数を導きだすことを目的に行われた。

「死者は約50万人と推定している。これはおそらく控えめな数字だ」とハゴピアン氏は述べる。「戦争という決断がどれほどの人的被害をもたらすのか、我々は知る必要がある」。

調査に対する回答から、20032011年のイラク戦争が原因で亡くなった人の数は約405000人に上ると推定される。さらに、イラクを離れることを余儀なくされた家庭からも最低56000人の死者が出ているとみられ、これも犠牲者数に加える必要がある。調査によると、20032011年に犠牲となった男性、女性、子どもの60%以上は、銃撃や爆破、空爆といった直接的な攻撃によって命を落としたという。それ以外の人々は、ストレスによる心臓発作、衛生設備や病院の破壊といった間接的な原因によって亡くなっている。

「戦争は銃に限らず、あらゆる形で人の命を奪う。そして、その犠牲は侵略される側だけでなく、侵略する側にも生じる」とハゴピアン氏は述べる。イラクの侵攻と占領に伴い、アメリカ、イギリスなどからなる連合軍にも推定4804人の死者が出ている。」」