発音:シラブル vs 子音 | カナダ・トロントの少人数語学学校DEVELOPからの英語Tips

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こんにちは。
Erico です。

時が過ぎるのも早いもので、
もう7月も後1週間で終わりです・・・

さて、前回、発音を上達させるコツとして
Linking を歌と共にご紹介しましたが(その記事はこちら
今回は、その Linking の仕組みの前知識とも言える
シラブル (syllable)」についてお話したいと思います。

シラブル?トラブル?なんのこっちゃ

という方にせーつめいしよう!
シラブルとは、一つの母音とそれらにくっついた子音でできる
発音の単位のことである。

例えば、このサイトのような「blog」という英単語。
この単語の発音を、音単位で分解すると
          b-l-o-g
と子音3つ(b, l, g)と母音1つ(o)で成り立っています。
しかし、英語で発音するときは
           blog
と一気に発音してしまいます。
太字はストレス)

なぜなら!
シラブルが一つしかないから。

つまり、シラブルの数は、母音の数で数えます。

さて、この「blog」という単語、
日本語発音だと、どうなるでしょうか
      bu-lo-gu
もしくは、「l」と「r」に問題がある場合は、
      bu-ro-gu

あれあれ、全ての子音に母音がついていますね。
これだと全部で・・・1,2…3つのシラブルになってしまいます
おまけに、ストレス(音の強弱)もなく、フラットな発音・・・
これが言うところの、「カタカナ発音」です。

英語話者にとって、
このシラブル数の違いは、
めっっっさ大きな違いです。

英語は日本語より、リズムなどを大切にする言語であるため、
1つのシラブルである単語が
3つのシラブルで発音されてしまうと、
「は?別の単語?」
という認識をしてしまいます。

つまり、通じない・・・ ということになってしまいます。

日本語という言語は、
全ての単語がシラブルで成り立っているため、
母音と隣接していない子音というのはありえないのですが
英語や、多くのインド=ヨーロッパ言語は
子音と母音が必ずペアになる日本語とは違って
子音が母音と隣接していないことがたくさんあります。
「ん」と「っ」という音は例外ですが、
 リズムとしては、1シラブル分カウントされます。


例えば、McDonald という単語。

ここで注意しなければいけないのは、
発音するときの母音数であって
スペルとして見たときの
母音に当たるアルファベットの数ではないこと!


なので、この単語を、発音に則って分解すると
                 mek-da-nald
となります。(IPAなど発音記号によって、記載方法が変わります。)
なので、シラブル数は・・・3つですね。

カタカナ英語だと、
「マ・ク・ド・ナ・ル・ド」
とカタカナにした数だけシラブルになるので
・・・全部で6つ!!
2倍もの数に増えてしまっています
これでは、通じないわけです。

そして、もう一つ注意したい点は、
最後の「nald」という音。
あれあれ、子音の「l」と「d」が一緒になっています。
こんなことも英語にはよくあるんです。
なので、これらもまとめて、一緒に発音してしまうこと。
「lu」でもなく「do」でもない、
子音単独の「l」と「d」の音をくっつけて。

耳で聞いたときに、印象に残る音、
強く発音される音というのは、大概が母音なので
辞書で単語を調べ、発音させた時に、
全部でいくつシラブルがあるのか数えてみましょう

この違いに気づくことができれば、
まずは発音上達の階段を一段昇ったも同然です

また、辞書などで発音記号を調べられる機会があれば
是非とも、そうしてください。
調べて、目で確かめるという良い機会にもなります。
(個人的な話ですが、私は発音記号を頼りにして
発音を上達させた人の一人です


まずは、頭の中のシラブル構造を分解してしまうことを
考えてください。
そこから、ネイティブに近い発音へ近づくことができますよ!


PS しかし、こういった言語でも、やはり話すときには
子音と母音がくっつきたがる傾向があるんですねぇ~・・・
それが「Linking」につながる というわけですが、
そのお話はまた次回にでも。


発音矯正もある語学学校
DEVELOP Language Institute