歌詞シリーズ、たまにはイギリス発音の歌を紹介してみたいと思います。
DIDOは日本人にはあまり知られていないかもしれませんが透明感のある歌声で私はとても好きな歌手です。下記の動画はLove Actuallyという映画のテーマソング、Here With Meという歌ですが、たぶん彼女の曲の中では一番よく知られているかと思います。
アメリカ英語に慣れている方にとっては、彼女の歌を聞くとすぐに「違うな~」と感じると思います。
私の個人的な意見では、この曲がアメリカ英語だとシンプルな印象になりすぎて面白みがない気がします。
サビのところでは「I ~」から始まる文が多いのですが、文と文の間に「and」というのをほとんど聞こえないくらい挟んで歌っているため、「アイ~」ではなく「ダイ~」と聞こえます。(andのdとIがリンキングを起こしています)
〈歌詞分析〉

これはいつもの名詞節。

「risk」はcan't に続いています。I can't risk~ というように、riskはそのまま動詞として使えます。
「all that has been」は言うまでもなく現在完了形ですが「been」の解釈に困るところです。これは進行形なのか、存在のbeなのか、受動態なのか?
進行形もしくは受動態であれば、メインの動詞が省略されていることになります。ですので、これは存在のbeであると私は考えます。でも、それでもall that has been there というように、場所を表す言葉が付くのが普通だと思うのですが、歌では省略されることも多いですからね・・・。
とても短い歌です。歌詞も上記の箇所以外は難しくないと思いますので、ぜひアメリカ英語との違いを味わってみてください。
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