英語のワースト文法?!未来完了進行受動態 | カナダ・トロントの少人数語学学校DEVELOPからの英語Tips

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Kumikoです

「受動態って実は深い?!」という記事を少し前に書いたことがありますが。

受動態は、当校のTOEICコース翻訳家養成コースの生徒様を悩ませるトピックの一つでもあります。

タイトルにもあります

未来完了進行受動態

ってどんなものか、想像できますか?

たとえば、スペインのサグラダ・ファミリアというガウディ作の有名な教会を例にとってみましょう。
調べてみると当教会は1882年に着工されたということなのでゆうに100年以上は建築されているということになりますね。いま現在も作業は続行中です。完成予定は2026年とか。

そもそも、受動態の基本自体は、be動詞+過去分詞 にすればいい、というただそれだけなんです。
サグラダ・ファミリアは建築される。
Sagrada Familia is built.

ということですね。が、時制が変わるといろいろとややこしくなってきます。
そもそもサグラダ・ファミリアは未来永劫建築されるわけではなく、現在建築されているというだけなので
Sagrada Familia is being built. (サグラダ・ファミリアは建築されている)
という表現が正しいわけです。

いまの時点では、130年以上建築され続けている。という表現はis をhas been に変えまして
Sagrada Familia has been being built for over 130 years. 
となります。 

で、話をいまから7年後の2022年に持っていってみましょう。
2020年のいまごろには、当教会は140年も建築され続けていることになりますね。
Sagrada Familia will have been being built for 140 years.

本動詞(メインの意味を表す動詞、ここではbuild)にいたるまでの道のりがなんと長いことか・・・

この文法は、理論上は存在してしまうことになりますが、実際にはややこしい(とネイティブも感じるようです)ので、できるだけ受動態ではなく動作主を表し能動態が好まれます(そもそも未来完了自体があまり出てきませんが)。

というわけで、英語のライティングをするときなどは、受動態はできるだけ避けるようにしましょう。翻訳家養成コースでも、原文の日本語につられてしまって、受動態を使ってしまっている文章をよく見かけたりしますが、実は能動態を使えばスッキリ。という場合がとても多いんです!

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