
第二言語習得方法の話になると必ず登場するのが
子どもが言語を習得するのと同じ方法で大人もやればいい。
というような説です。
ここでいう、子どもの言語習得方法とは、とにかくその言語の環境に身をおき、聞いたり見たり、話したりといったすべての行動をその言語で行うということです。
私はその説には一部、賛成しています。
ある一定のレベルでは、特定の言語漬けになることは重要だと思います。しかし、大人が子供と違うのは、言語漬けになるのは、
初期の段階ではなく、中級以上から有効
ということだと思います。
まったくの初心者の段階で英語の環境に身を置いても、英語がしゃべれるようになるというのは、大人に限っては難しいと思います。
大人は、基本の文法(なぜこれがこうなるのか?という仕組み)や基本の単語・熟語を(母国語を通して)身に付けておく必要があります。
ある程度、自分で文章を作れるようになってきて、その言語のネイティブが話すことをある程度理解できるようになれば、言語漬けの有用性が出てきます。
逆に、その段階になると、いつまでも母国語にしがみついていると発展が遅くなります。(英和辞典から英英辞典への切り替えなどが必要になってきます)
ですので、初級の段階で
・TVをつけっぱなしにしてリスニングの練習
・ネイティブととりあえずしゃべってみてスピーキングの練習
・ワーホリで最初から語学学校へ行かずに仕事を探す
というような方法には、私は反対派です。
レベルに応じた学習ってすごく大事なんです。言葉の勉強をしていると、必ずスランプに陥るときが来るものですが(誰にでもスランプはあります!)、そんなとき、今までの学習方法を見直してみるというのも手です。
ひとつの学習法はある程度続ける必要はありますけどね!これについてはまた今度書きます。
ちなみに・・・個人的な話ではありますが、私のルーマニア語が良い例かもしれません。以前の記事で書きましたとおり、今、義母が一緒に住んでいるため、私の家はルーマニア語環境ですが(なんとテレビまで!)、ルーマニア語の基礎が身についていない私は、3ヶ月たった今でも文章を作ることができません。単語レベルです。しかも、その単語も、英語から訳してもらって覚えたものです。
(私が言語センスがないのでは?!というつっこみは無しです;)
そして文章が作れるようになってきたら、修正される機会を作ることも、上達には必須ですよ!
DEVELOP Language Institute