”グレー”という言い方はあまり好きではない。
自民党総裁選と同じ日、小沢一郎の控訴審初公判が行われた。
短時間で新証拠の提出をすべて棄却して、次は11月12日に判決だそうである。
そこで有罪の判決がでたらどういうことになるのだろうか?
まさかそうはならないと思うが、無罪を予想したうえで、いまだに小沢はグレーだという意見が多い。
私は白か黒かを決着するのが裁判だと思うので、グレーという言い方は嫌いである。
多分グレーだといいたい人は、単に小沢が嫌いで早く政界から消えてほしいという気持ちがそう言わせているのだろう。
担保提供と政党借入金の問題でも、会社の社長のお金を(定期預金)を担保に銀行から会社が借入する話などいくらでもあるし、収支報告が虚偽であることを小沢が知っていたかどうかという事も、それは他の議員も同じ処理をすることになっていたと思われる。
なんとも不思議な裁判で、事実を争うというより、まるで小沢を抹殺することのみが目的、あるいはタイミング的に当時これがなければ小沢総理が誕生したはずであり、それをなんとしても阻止することが目的だったのではないだろうか。
そういう意味では目的はほぼ達成したのだから、無駄な裁判は早く終わらせるべきだろう。
同じ”グレー”という言葉だが、次の場合は許される。
利息制限法で定める上限金利を超えるが、出資法で定める上限金利を超えない部分の金利のことを言い、消費者金融業者の多くはこの部分の金利で貸していた。これがグレーゾーンと言われるものだ。
グレーゾーンの返済金は過払い金であり返還請求できるようになった。
法改正の結果グレーゾーン金利が廃止された。
ただ、明らかに正しいことも、その業界にとって死活問題であったりするので、法律を改正するのは政治なので、政界にさまざまな圧力がかかり、時間がかかったりとかするので、本来早く救われるべき人たちが救われないという事になる。
私は早く改善すべきはすぐにと思うので、なんでも先送りしたがる人をみると我慢ならない。