国立新美術館へ「セザンヌ展」を見に行って来た。
セザンヌは後期印象派の画家で”近代絵画の父”と言われている。
美術展では、セザンヌの多くの絵をこれほどまで鑑賞できたことは幸運だった。
美術展の構成もよかった。
①初期:1861年から1870年に戦争を避けて、エクスに退くまで。連作「四季」が代表作か。
②風景画:1870年代、パリを拠点にした。1880年代にはプロバンスを拠点にした。「首つりの家」や「サント=ヴィクトール山」が印象深い。
③身体:初期のころだが水浴の絵をよく描いている。「3人の水浴の女たち」
④肖像:「赤いひじかけいすのセザンヌ夫人」
⑤静物画:静物は多いという風に感じた。「リンゴとオレンジ」「青い花瓶」
⑥晩年:プロヴァンスでの制作が主だったらしい。「庭師ヴァリエ」が代表作か。
約90作品が集められ、セザンヌの個展としては最大規模の美術展になった。国立新美術館の開館5周年という記念の美術展ならではの開催であった。