こんにちは、yaccoです。
#ロゴデザインシリーズ
新月、春分の星もスルーで淡々とマイペースな投稿をします笑
さて、
ロゴデザインを作っていく過程をお伝えしているシリーズの最終回になります。
これまで、ヒアリング、コンセプト確認、星読みで深掘り、カタチにする、という流れをお伝えしました。
各回はこちらから。注意・全部長いよ!↓
ステップ3でこちらのモノクロのロゴデザインを完成させた後、クライアントさんから名刺のデザインを依頼されました。
ロゴにカラーを付けて無かった段階なので、色も合わせて考えることになりました。
あなたなら、何色にしたいですか。
ステップ4 色を決める
クライアントさんはオシャレな人で、自分の好きなものにも拘りがある人です。
彼女の星は、
・アセンダント 蠍座
・金星 蟹座
・木星 魚座
美にも特性があり、こだわりを大切にする配置をお持ちです。
普段の言葉を聞いていると、特に機能美に反応しているように感じました。
それが職業である整形外科というジャンルにも現れているのかもしれません。
初めから、「こういうイメージで、色はシルバー、ネイビーかスモーキーピンクが希望です。」と具体的に図案と色を伝えてくださいました。
希望がはっきりしている場合、わたしも伝えてもらった方が嬉しいです。
具体的なほど、真意を汲み取って、アレンジ出来る。
出された案を、踏むか、覆すか、
料理の仕方はデザイナーの腕の見せどころ。
シンプルなものが好きというご本人の意思も尊重したく、そこは大切にしたい。
色については、
コンセプトを表現するためには、形がカッチリしているので、柔らかさを色で出したい。
また、星を読んだ上ではアセンダント蠍座の優しさと追求性を出したい。
なので、
甘くなり過ぎない紫系統の暖色は入れたいな。
そんな考えがありました。
ご依頼のあったカラーを分析すると、
ネイビーは信頼性や安心、安全、絶対的な真面目さを感じさせるので、行政・医療・銀行・保険その他かたい業界には好まれる色です。私も大好きな色の一つです。
シルバーは、機能美的センスから選ばれてると思うのですが、カッコいい色ですが、CMYKの4色で印刷するにはグレーっぽい色にしかならないので安っぽくなります。使うならシルバーの特色インクか箔押しが出来ないとたぶん満足出来ないから難しいなと思いました。
スモーキーピンクは落ち着いた暖色なので、患者さんに優しい印象を受けてもらえそうです。なるほどなー、と思いました。
クライアントさんが患者さんをどう見てるか伝わってきますよね。
ところで、あなたは、
スモーキーピンク
ってどんな色だと思いますか。
実は、色の種類として「スモーキーピンク」という名称の色は存在し無いんです。
Google先生に伺っても、こんな感じです。
いかがですか。
この中にあなたが想像した「スモーキーピンク」ありましたか。
私が想像した色はこの中にありませんでした笑笑
私が想像するスモーキーピンクと、
あなたが想像するスモーキーピンクは、
きっと差があったと思います。
つまり、
クライアントさんが想像しているイメージが
同じように想像できているのか疑おう
って事です。
日本語はとても難しいです。
沢山の単語があるくせに、
曖昧な表現も多い。
察するのが良いとする風習も
合い重なって、
誤認識しやすい言語文化だと思います。
ですので、しつこいくらい確認した方が良いわけです。
私は、デザイン仕事のヒアリングでも
「そうは言ってもホントのところはどうなのか。」
という探偵モードで考えます。
実はこの頃、先にクリニックのカタログが制作してあり、そこに使っている「スモーキーピンク」らしき色があったので、直球で、この色のDICかCMYKの数字を教えてください。とお願いしました。
手がかりがあるなら、そこを拾います。
#証拠はもらおう。
そして、頂いた情報を見ると、
私の想像とちょっと違う色分解でした。
ちょっとイエロー強かった。
さぁ、
これを踏まえて、どうするか。
実際にレイアウトとバリエーションを描いてみました。
#伏字がヘタすぎる(汗
ここに1つ私からの提案が入っているの分かりますでしょうか。
ネイビー、シルバー、スモーキーピンク、、、
ロイヤルブルー
です。
ネイビーだと、硬すぎる、スモーキーピンクだけでは柔らかさだけになる、彼女の爽やかな印象や品の良さも伝えたい(サーファーでもあるスポーツ万能さん!)
紫って、絵の具の赤と青を混ぜると出来るんですよ。ご存知ですか。
知ってるってw
ロイヤルブルーは、
このピンクに負けず劣らずの色相の青として持ってきました。
これが合わさると
優しい青紫になるイメージです。
そして、クライアントさんも、
「ロイヤルブルーいいですね!」と喜んでくださいまして、
完成した名刺がこちら
裏面はスモーキーピンク一色に。
私の選んだスモーキーピンクは少し青みに寄せました。
その方がロイヤルブルーとの相性も良く、落ち着くのです。
そして、私からの開業祝いプレゼントで、このロゴの形状の型押しバージョンもお贈りしました。
うっすらロゴの形が浮き上がってるの分かりますか。
仕上がり、超カッコ良かったです。
でも、ちょっと、アレ?と思ったら、あなたは色の感度アリですね。
そうです、ロイヤルブルーがロイヤルパープルっぽくなっとる、、、
なのです。
実はロイヤルブルーで使った4色分解の色合いが、モニターで観るソレと、印刷で紙に敷いた場合のソレとは、異なりやすいバランスだったのです。
業界用語では、
色が転ぶ
と、いいます。
色が赤に転んでますねぇ、うーん、
それから、別の印刷所さんにご協力頂いて、微妙に設定を変えた印刷サンプルを出してもらい、無事に青っぽさを出せました。
それがこれです。
いかがでしょうか。
スッキリしませんか。
紫っぽい方は女性的で可愛いらしさがありますが、こちらのブルーのほうがフォーマル寄りになって【しっくり】します。
こうやって、色が決まったのでした。
最後はやはり、クライアントさんに合点して頂けないといけないのですが、クライアントさんが選んだのも、ロイヤルブルーバージョン。
嬉しい瞬間に、
疲れが吹っ飛ぶのでした
これが色が決まるまでのプロセスです。
ここまで長い間、拷問のような長い文章をお読み頂き、ありがとうございました
感謝を込めて
-yacco