頭は、
内なる旅で体験したことを
一々分析して記憶しようとします。
しかし、これは必要ありません。
そうすることで、意識の道具であるはずの思考が主人となり、
ああでもないこうでもないと葛藤して、
進むのを妨げてしまいます。
こう思って、
その後はああ思って、
またその後はあんな風に風に思って
とか、
こんな感情が出てきて、
それはこんなもので、
その次にはあんな感情が出てきて
それはこんな感じで、
そのまた次には、ああいう感情が出てきて、
それはこんな感じで
といった風に
頭は
逐一漏らすことなく頭で分析して記憶しておこう
とします。
これ、一切不要です。
こうすることで、意識の道具であるはずの頭が主人となり、
旅の邪魔をしています。
必要なことは、ただ氣づいていることです。
思考には、ただ氣づいて離れること。
感情には、氣づいて感じてあげて癒してあげること。
それだけです。
どんな思考が出て来たとか、
どんな感情が出て来たとか、
一々憶えている必要はありません。
思考も感情も本当の自分ではなく、
本当の自分を隠していたものですから
それについて一々記憶しておく必要なんてないんです。
ゴミを捨てる時に、その袋の中に何を入れたか、
一々記憶しませんよね。
それよりも、捨てた後のスッキリした感じや、
空いたスペースを楽しみますよね。
それと同じように、
ただ思考に氣づいて離れて、
感情を感じて癒してあげればいいんです。
そして、癒された後は、
何だか憑き物が落ちたみたいだ。
スッキリと軽くなって明るくなって、
まるで別世界に来たかのようだ。
で、いいんです。
本当の理解とは、
頭ですることではありません。
ただ氣づいて、体験することで、
意識が理解するのです。
それを観て、思考も理解するのです。
しかし、頭に同一化して考え続けていたら、
本当の理解が起こるのを邪魔しています。
頭が主人となっていることが
苦しみの原因です。
ですからもし、
苦しみから自由になり、
軽くなって楽しくなって
充実した人生を送りたいなら、
思考に主人の位置を明け渡さないことです。
思考に氣づいて離れることです。
思考との同一化から離れ、
内なる旅を加速したい方は、
こちらの記事をどうぞ。