もし、あなたが苦しんでいるなら、
それは、シンプルに、本当の自分を忘れてしまっているからです。
もし、あなたが本当の自分を忘れてしまっているなら、
それは、本当の自分ではないものを溜め込み、それによって本当の自分を隠してしまったからです。
それは、あなたが良かれと思って抑え込んでしまった、恐怖 不安 恐れ 怒り 無力感 後悔 恨み・・・などという感情です。
ですから、苦しみから自由になりたいなら、このプロセスを逆転させればよいのです。
感情を刺激されたときには、その感情を抑え込んだり、無いフリをしたり、無視したり、忘れたりするのではなく、
その感情が自分自身の中で活性化していることに気づくことです。
そう、感情は自分の中にあるエネルギーです。
ですから、それは自分自身のものです。
それをどう扱うかは、自分自身の責任であり、自分自身の自由なのです。
感情は、感じさせられた相手や状況に向かいます。
その動きに乗っ取られ、相手や状況にぶつけるのか、
感情をぶつけるのは悪いことだからと、抑え込むのか、
こんな事が起こるのは、きっと自分が悪いからだと自分自身を責めるのか、
それとも、シンプルに、これは自分自身の中に蓄積されたたくさんの感情が引き寄せてしまった出来事なのだ。
こんなにも大変なのは、今、目の前に現れた出来事について感じている感情だけでなく、
これまでに蓄積された感情も一緒に感じているから、こんなにも大変なんだ。
ということに気づき
その出来事は、自分自身の中に蓄積されたたくさんの感情があることを教えてくれているのだ。
と、自分自身の中に蓄積された感情に気づき、癒す機会とするのか。
どれを選ぶか、それは自分自身の自由なのです。
しかし、思考に同一化していると、自動的に感情に乗っ取られるか、
自動的に感情を抑え込むか、
位しか選択肢が見えません。
ですから、先ずは、気づきを養う必要があります。
気づきを養うこと、それが瞑想です。
自分自身がしていることに気づくこと。
自分自身が感じていることに気づくこと。
自分自身が対象に気づいていることに、気づいていること。
この気づいていることが、本当の自分、本来の自己を発見することに繋がります。
ただ、瞑想するだけでは危険を伴います。
なぜなら、瞑想とは、思考に同一化した状態から、意識を内側に向けることです。
思考から内側に入ると、そこにあるのは感情の層です。
そこには、蓄積されたたくさんの恐怖 不安 恐れ 怒り 無力感 後悔 恨み・・・などがあります。
意識を内側に向けると、そのたくさんの感情に光を当て、活性化してしまいます。
大抵の人は、それを感じることができません。
そして、活性化された感情によって、同じような感情を感じさせられる人や状況を引き寄せてしまい、苦しみます。
内側は、こんなにも平和で、こんなにも静かで、こんなにも安らいでいるのに、
なんで、現実はこんなにも大変なことが、次から次へと起こるのか？
と訳が分からなくなり苦しみます。
そして、内側の静けさ、平和、安らぎだけがリアルで、外側の現実はリアルではないんだ、と内側の世界に逃げ込んだりしてしまいます。
あるいは、人生なんてこんなもの、もう死んでもいい、そんな風に考えたりしてしまいます。
しかし、本当の自分、本来の自己とは、そのすべてです。
内側も外側も全部です。
現実も自分自身が造り出しています。
そして、一番の問題は、内側と外側に分けている感情の層という壁です。
この壁があるから、本来の自己が隠されてしまっているのです。
この壁があるから、思考に同一化してしまっているのです。
この壁があるから、恐怖 不安 恐れ 怒り 無力感 後悔 恨み・・・などを感じさせられ苦しむ人や状況を引き寄せてしまっているのです。
ですから、感情に気づくだけでなく、それをいかにして癒すことができるのかを発見する必要があります。
感情、それはエネルギーです。
ですから、エネルギーをいかにして知覚するかを知らなければなりません。
知覚することができたなら、それをいかにして扱うことが役に立つかを知ることができるようになります。
感情を知覚するために必要なのは、ハートを目覚めさせ、ハートを育てることです。
なぜなら、ハートとは内側への最も簡単な入り口であり、
内側を知覚し、感じることができ、
蓄積されたたくさんの感情を受け入れ、変容することができます。
そして、更に内側に知覚を拡げたなら、そこには隠されていたたくさんの強み・長所・才能を発見します。
すると、強み・長所・才能を使って、人生を楽しむことができます。
強み・長所・才能とは、何も特別なことではなく、歌手や俳優やアーティストだけが使うものではありません。
日常の何気ないことの中にも幾らでも使うことができます。
私たちは、何気なくいろんなことをしていますが、自分自身がしていることに気づき、
そこに使われている強み・長所・才能に意識的になったなら、それは楽しくなり、満たされます。
更に意識を内側に拡げたなら、そこにあるのはたくさんの本質です。
それは、愛・勇気・受容性・信頼・直観・慈悲・決断力・喜び・・・・といった、誰もがあるといいな、そうなれたらいいなと憧れるものです。
なぜ憧れるのか、
それは、本当は自分自身の中にあるのに、感情の層によって隠されて忘れてしまったからです。
それを発見するためには、ハートから内側に入り、深く深く入って行けばよいのです。
愛は、ハートの内側深くにあるのです。
愛ある人になろうと、愛ある人がするであろうことをしなくてよいのです。
なろうとするのは、思考です。
思考は本物ではないので、思考が作り出すのは偽物です。
それは、レストランの入口に飾られているロウで作られた料理のようなものです。
それは、見た目は似ていますが、食べることはできませんし、満たされませんし、ましてや何の滋養にもなりません。
愛ある人になろうとするのではなく、ただ内側深くに意識を拡げ、そこにある愛に繋がればよいのです。
そうしたら、自分が愛に満たされます。
そして、自然と愛が表現されます。
愛に満たされたとき、受け取ってくれる人が現れてくれます。
そして、受け取ってくれる人が居てくれるのは、とても嬉しいものです。
なぜなら、私たちは本質を全身で生き、表現し、分かち合うために、この星にやって来たのですから、
春分の日を越えた今、この事が、ますます重要になっていきます。
流れは、ますます加速していきます。
この事に気づき、起こるすべてを本来の自己を発見する機会とするか、
今まで同様、本来の自己を隠し忘れ更に苦しむ機会とするか、
一つ一つは小さな違いでも、行き着く先は全く違う次元へと繋がります。
そして、その選択は、一人一人の責任であり、自由です。
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