人は明るい未来や夢を見させてくれるような言葉を信じやすい
決してそんな意図での発言ではなくても
自分の言葉はそう相手に信じさせるナニカがあるらしい
対話を3回重ねていくうちにたいていの人は
その言葉を信じてしまう
そんな時、自分は天性の詐欺師ではないかと錯覚すら覚える
それは責任の所存を心配するが故の保身ではなく
本能的な嫌悪感にも近い感情で
自分の存在がいたたまれなくなる
と同時になぜそこまで簡単に人の言葉を信じるのか
相手の精神構造や言葉の及ぼした影響と変化を
解剖するかのように深くのぞきたいという欲求にも駆られる
言葉は言霊だ
自分の言葉にそれほどの力があるなんて思っていない
だからこそ余計いたたまれなくなって消えたくなる
誰の心の中にでもあるだろう「言ってほしい言葉」
口にするのはとても簡単で
でもだからこそ口にしていいかのくらいの分別はついている
生まれついての詐欺師
それが今日の自分
話す事は嫌いじゃない
でも自分の言葉が信じられなくなる瞬間は好きじゃない