gehen - fahren - fliegen |  ドイツ語上級

 ドイツ語上級

  Übung macht den Meister!

前回の記事と似た感じ(?)で、もう一つ。


日本語で「(どこかへ)行く」というのも、ドイツ語ではいろいろな動詞で表現できます。


例えば「日本に行く」というのは普通、飛行機で行く、つまり「飛ぶ」ので、「fliegen」という動詞を使って


Ich fliege nach Japan.


というのですが、、、



「行く」からといって、「gehen」を使ってしまうと、



「え?!歩いていくの???」なんてまじめに突っ込まれることも。



いや、いや、歩かない、えーっと、乗り物で行くのは「fahren」だから、


Ich fahre nach Japan.


と言い直してもこれまた、

「車で行くのも面白そうだねー、ロシア通って」とか、変な関心をもたれたりえっ



でも決してバカにされているわけではないのです。


ドイツ人の感覚からいったら、「行く」は「行く」でも全く違う「行く」なんですね。

いろいろとややこしいです。




さてさて、ここからはうんちくになりますが、

さきほど「飛ぶ」のは「fliegen」といいました。

では、気球「der Ballon, -e」はどうでしょう。



気球の場合は、

Ein Ballon fliegt. ではなく、

Ein Ballon fährt. となります。


というのも、「fliegen」は空気よりも重くて「飛ぶ」ものの動詞で、


空気よりも軽い気体を詰め込んで「飛ぶ」、というよりも「浮く」気球には、「fahren」を使います。



これは本当、ドイツでも全くのうんちくになると思います。

fliegen を使っているドイツ人にこのことを指摘すると、感心される(というよりも、むしろ煙たがられる?)かもにひひ