環境省は12月16日、宮城県内の公共用水域における放射性物質モニタリングの測定結果を発表しましたね。
調査は、県内の公共用水域における環境基準点等138地点
(河川:77地点、湖沼・水源地:21地点、沿岸・水浴場:40地点)を対象に10月に行なわれたそうです。
→http://www.env.go.jp/press/file_view.php?serial=18838&hou_id=14591
やっと覗いて来たちょんちゃん2です。(^▽^;)
メモを記録しておきます。
↓平たく言うとこのような所を調べたようですね。
県北の
①河川の水質
②河川の水底
③河川の岸(河川敷)
県南の
④河川の水質
⑤河川の水底
⑥河川の岸(河川敷)
⑦湖沼・水源の水質
⑧湖沼・水源の水底と湖畔
⑨沿岸・海水浴場の水質
⑩沿岸・海水浴場の水底と浜
測定はヨウ素131、セシウム134、セシウム137の3核種。
水質についての結果は、1地点を除いて、ヨウ素、セシウム共に、不検出だそうです!
(検出下限値:1~2Bq/L)
一般項目の水質についてはまだ勉強していないのですが。
※検出の1地点は白石市の馬牛沼でセシウム合計で3Bq/ℓ。
また、海岸も、思ったより汚染されていないように見えます。ただ、どの位が汚染が低いと言うのか感覚が麻痺してますが。
ちょんちゃん・らの馴染みの深い海岸。
野蒜海岸(のびる)
底の砂@セシウム134→<10Bq/kg、セシウム137→12Bq/kg
浜の砂@セシウム134→15Bq/kg、セシウム137→30Bq/kg、空間線量0.05μsv/h
菖蒲田海岸(しょうぶた)
底の砂@セシウム134→11Bq/kg、セシウム137→26Bq/kg
浜の砂@セシウム134→26Bq/kg、セシウム137→29Bq/kg、空間線量0.06μsv/h
深沼海岸(ふかぬま)
底の砂@セシウム134→12Bq/kg、セシウム137→13Bq/kg
浜の砂@セシウム134→27Bq/kg、セシウム137→33Bq/kg、空間線量0.06μsv/h
閖上海岸(ゆりあげ)
底の砂@セシウム134→<10Bq/kg、セシウム137→<10Bq/kg
浜の砂@セシウム134→38Bq/kg、セシウム137→42Bq/kg、空間線量0.04μsv/h
荒浜(あらはま)
底の砂@セシウム134→<10Bq/kg、セシウム137→23Bq/kg
浜の砂@セシウム134→20Bq/kg、セシウム137→38Bq/kg、空間線量0.03μsv/h
でしたっ!ε=(。・д・。)
ヨウ素は下限値30Bq/kg以下なので記入してません。
でも、セシウム合計すると、やっぱり低いとは言えない?
なんか自分の安全感覚があやふやになってきた…。
問題は河川、沼湖・水源の底と岸の土壌の汚染のようです。
河川、沼湖・水源とも、土壌は百ケタ越えが多いです。
両セシウムがそれぞれ千ケタ越えは次の所。
ヨウ素は下限値30Bq/kg以下なので記入してません。
●川底
面瀬川【尾崎橋・気仙沼市】
セシウム134→1,000Bq/kg、
セシウム137→1,200Bq/kg、
セシウム合計2,200Bq/kg
砂押川【念仏橋・多賀城市】
セシウム134→1,300Bq/kg、
セシウム137→1,600Bq/kg、
セシウム合計2,900Bq/kg
北上川【高砂橋・仙台市】
セシウム134→5,000Bq/kg、
セシウム137→6,100Bq/kg、
セシウム合計1万1100Bq/kg
増田川【小山橋・名取市】
セシウム134→2,300Bq/kg、
セシウム137→2,900Bq/kg、
セシウム合計5,200Bq/kg
●川岸
有馬川【宇南田橋・栗原市】左岸
セシウム134→1,600Bq/kg、
セシウム137→2,200Bq/kg、
セシウム合計3,800Bq/kg、 空間線量0.31μsv/h
金流川【小畑橋・栗原市】左岸
セシウム134→2,600Bq/kg、
セシウム137→3,300Bq/kg、
セシウム合計5,900Bq/kg、空間線量 0.36μsv/h
増田川【薬師橋・名取市】左岸
セシウム134→1,600Bq/kg、
セシウム137→2,000Bq/kg、
セシウム合計3,600Bq/kg、空間線量 0.25μsv/h
白石川【川原字沢合流前・白石市】左岸
セシウム134→1,600Bq/kg、
セシウム137→2,100Bq/kg、
セシウム合計3,700Bq/kg、空間線量 0.51μsv/h
白石川【韮神橋・田村町、大河原町】右岸
セシウム134→1,600Bq/kg、
セシウム137→2,100Bq/kg、
セシウム合計3,700Bq/kg、空間線量 0.15μsv/h
阿武隈川【阿武隈大橋・岩沼市、亘理町】左岸
セシウム134→1,700Bq/kg、
セシウム137→2,200Bq/kg、
セシウム合計3,900Bq/kg、空間線量 0.23μsv/h
●沼湖・水源の水底と湖畔
二ツ石ダム【鳴瀬川水系】底質
セシウム134→1,000Bq/kg、
セシウム137→1,300Bq/kg、
セシウム合計2,400Bq/kg
南川ダム【鳴瀬川水系】底質
セシウム134→1,200Bq/kg、
セシウム137→1,400Bq/kg、
セシウム合計2,600Bq/kg
天沼 底質
セシウム134→1,000Bq/kg、
セシウム137→1,200Bq/kg、
セシウム合計2,200Bq/kg
七ヶ宿ダム【阿武隈川水系】湖畔
セシウム134→1,100Bq/kg、
セシウム137→1,500Bq/kg、
セシウム合計2,600Bq/kg
ちょんちゃん・ら馴染みの北上川が1万1100Bq/kgはショックですね。
ちなみに…、
北上川 =宮城県で最も長い川。岩手県に源を発し、盛岡市、一関市などを通って宮城県へと流れる一級河川。長さ289キロ、流域面積10150k㎡は、東北最大で全国でも4番目。宮城県内の登米市と石巻市を通る。
七ヶ宿ダム=宮城県で最も大きなダム。刈田郡七ヶ宿町の阿武隈川水系白石川に建設された。堤高は90㍍。仙台市の水がめとしての役割を持つ。
『宮城県謎解き散歩』吉岡一男編著より。
だそうです。
北上川、長い旅をして、洗ってきたのですね…。
またまたちなみに…。
『福島県中央部を流れる阿武隈川(宮城県岩沼市で太平洋に注ぐ)から 海に流れ出る放射性セシウムの量が1日あたり約500億ベクレルにのぼることが京都大、筑波大、気象研究所などの合同調査で分かりました。』
save child11/25の記事より→http://savechild.net/archives/12685.html
また、栃木の川でも1万7000ベクレル/kgです。
参考までに。
『河川敷の土壌では、那須町の湯川(那珂川水系)の湯川橋右岸で1万7000ベクレル/kg・那須塩原市の箒川(那珂川水系)の堰場橋左岸で1万1600ベクレル/kg・日光市針貝の大谷川(鬼怒川水系)の開進橋右岸で8700ベクレル/kgなど高濃度の地点が多く、川底に比べると河川周辺の土壌の数値が高いことがわかりました。』
save child12/21の記事より→http://savechild.net/archives/14069.html
最後にちょんちゃん・らが気にかかるのは花山ダム流入部の河川敷土壌の汚染が、左岸でセシウム134が600Bq/kg、セシウム137が720Bq/kg、合計1,320Bq/kgあることです。
仙台市では小、中学生は、花山自然の家を使うことが多く、学校以外でも色々な活動の場として使われると思います。
近隣の沢登りのメニューもあるので、教育者・指導者側の方は、是非、汚染も意識に入れたオリエンテーリングをしてほしいと思います。
まぁ、1年に1~2泊の事ではありますが、何も無かったように過ごすのではなく、こんな事故が起こった後の、自然との共存の仕方を子どもたちにも伝えてほしいと、強く望みます。
夏の海水浴、秋の川辺の芋煮会、子供の合宿…、もうしばらく注意をしつつ見守りたいです。