1/⑷/9章/『スコ史』 | 藤原の田中のブログ

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 第4節:カーク(教会)

 当然、ジェイムスの教会との関係は、これまで説明してきた対外政策を反映していたが、これもやはり、イングランド王冠獲得に向けられたものであった。スペインのアルマダ(無敵艦隊)の脅威が迫る中、エリザベスが議会法によってピューリタンを攻撃するのを控えたように、ジェイムスもカトリックの脅威が続いている中で、プロテスタント教会に対して妥協的にふるまった。1592年、コルダーウッドが「黄金法(the Golden Act)」と呼ぶ法律が議会を通過した。その法律は、主として第二規律の書(the Second Book of Discipline)を肯認した。また、教会総会の年次開催にも許可が与えられた。ただし、国王もしくは国王によって任命された代理人が臨席しているならば、その者が開催期間中に次の総会の開かれる時と場所を指定するという条件付きで。(しかし、国王もしくはその代理人が臨席していないならば、教会総会自体が翌年に向けた準備を行うこと。)また、地方集会(シノッド)、長老会、カーク・セッションも認められた。一方、主教制(Episcopacy)は無視されていた。