ON AIR STORY(´・ω・`)ノ ブログ小説 -6ページ目

ON AIR!!生徒会 リプレイ「ウソツキは恋ドロボーのハジマリその10」お題『バニラソルト』

「さて、問題です。俺はどうやって時間を潰せばいいのでしょう」
制服姿でぶらつくことなど出来ず、かといって病院に戻るのも危ないし、学校には入院中って言ってあるからして俺に行き場は無かった。俺に帰る場所など無い……。なんてかっこいいことすで言ってみたいな、なんて厨二病的なことを考えてみたり、とりあえずその場でぐるぐる回ってみたりしたけれど結局潰せた時間は最初の30分が限界でした。
メールから何とか件の鉄橋の下にたどり着いたのはいいのだが放課後までは時間がある。さて、どうしたものか。
空を見上げると俺の気分を反映したような雲が遠くに見える。雲の流れていくところを見ると上空の空気の流れが速いのだろう。
「そのうち雨降りそうだな」
俺は鉄橋の下を出たり入ってりぐるぐるしていたが風の涼しさを感じ鉄橋の下で制服が汚れるのも気にせず座って、のんびりと時間が経つのを待つ事にした。
誰かに見つかってもあれなので落ちていたダンボールを簡単に組み立てて死角を作ってその影で川の流れる音と風の音を聞き、時の流れを忘れてまぶたを閉じる。
…………。
……。
「っは!」
どうやら俺は寝ていたようだ。少し、辺りが暗い。時間は!?俺は慌てて腕時計を確認しようと動いたところ傷に響いて、軽くもがく。
「じ、時間を確認しねぇと……」
地面に四つん這いになるような形だがそんな事は気にせず何とか呼吸を整えて腕時計を確認。
午後の3時半を少し回ったところだった。暗い理由はたまたま太陽が雲に隠れてしまったためと確認。危なかった。寝過ごすところだった。
雲間には青空もちらほらと見えるが夕立でも来そうな感じだ。と、それよりもさっきまで寝ていた位置に戻り息を潜めて待つことにしよう。うん、それがいい。
じっと息を潜めて待つこと数十分。長かった……長かったよ!無駄にしたよ!もう、何で怪我人の俺がこんな事してんだ。ほんとに……。また、寝ていたなんて言えない!
そんなわけで現状をお伝えします。なんとなくノリでダンボールかぶってみました。
うん、なんかどこぞの潜入のエキスパートな人になった気分。ごめんなさい、嘘です。体の小ささが身に染みます。ダンボールって暖かいね。暗くてとても眠たくなりました。
で、だ。ダンボールの隙間から見ると何と言ってハルを連れてきたのか、なんかワクワクしているハルを見ると子犬がいるだの何だの言って連れてこられた感じだ。それでもってそんなハルを囲むようにしているのは最後まで抵抗しようとした取り巻き2号さんとリーダー格っぽい取り巻き1号さんか……。
川の流れる音とハルに気がいっているおかげかダンボールのままでも怪しまれず近づける。うん、ダンボール優秀。
風もそれなりに吹いているので強い風が吹いたときにあわせて動いているのも成功の秘訣だ。
近づきすぎもよくないので適度な距離で観察。ひそひそと話しているところを見るとそろそろ動くか?
「ねえ、神田さんちょっといい?」
近づいたおかげか、それともいよいよとなって脅しの意味も含めて声量を上げたのだろうか声がはっきり聞こえる。
「どこにいるの?子犬!」
「そうね、きっとあそこにいるわよ」
そういって指差した先は……。俺の入っている段ボール箱。きっと丁度よかったのだろう。きっと……きっと!と考えていると期待がとてもこもった目でこちらに向かってくるハル。やばいと思ってさらに身を縮める俺。
どのタイミングで出るかまったく考えて無かったな……。ハルが近くにいるのがなんとなくわかる。
「あけて見ていい?」
「どう、ぞ!」
「きゃ!」
ハルが勢いよく後ろから押されたのがわかる。俺はとっさにダンボールをすっ飛ばして倒れこむハルを胸で受け止めそのまま下敷きになる。
「いっ……てぇええええええええええええ!」
これでもかというくらいの声で叫ぶ俺。そりゃそうだろ。折れてる肋骨をギブスで守っているものの人一人分の圧力がかかればそれはもう、痛いに決まっている。
痛みに息を荒げ涙ぐみながら抱きとめたハルを見やるとここにいるはずの無いものを見るような目で、と確かに本来ならいないんだが目をまん丸として俺を見ていた。
他二名も同様、突然の俺の登場を予期することも出来ず、動揺しているのがわかる。
痛い、とりあえず痛い。何でもかんでも痛いものは痛い。俺の中で何かが切れた音がした。
「おい、お前ら」
視界の邪魔になる涙を乱暴にぬぐい取り。体を起こして腰が抜けているのかちょこんと座っているハルの頭をポンポンと軽く叩いた後、フラフラと立ち上がる。
「な、なんであんたがいるのよ!」
俺の声に我に返ったのか至極当然の疑問を俺にぶつける。
「どうでもいいだろ、そんなこと。それより、ハルに何しようとしていた?」
「そんなのあんたには関係ないでしょ?」
「ああ、関係ないね。そう、関係ない。関係ないが許せはしない」
「関係ないならいいじゃないのよ!」
「じゃあ、俺がこれからお前達がしようとしていたことをお前達にしても関係ないよな?」
「は?何言ってんの?バカじゃない?」
「そうだな、今までお前達が色んなやつにしてきたことも含めて考えたら、全身の骨砕いて借金返済か」
「何?何言ってんの?」
「やばいよ、こいつ絶対やばいって逃げようよ」
2号さんが1号さんの腕を軽く引き逃げようと促すが逃げづらいくなるように1号さんの目をしっかりと捉えて言葉を続ける。
「確か、同学年の1組の沙希さんの足、5組の亜由美さんの腕、一個下の陸上部の子の捻挫。中体連前で大切な時期だったか、優勝候補とも言われてた子だったか。他にもエトセトラエトセトラ」
「ど、どこで、そんなこと!」
「俺の知り合いにゃあ、こういった情報にも詳しいバカがいるもんでねぇ。学校の情報ならいろいろと正確に出てくる」
ただし、女子に限るとは付け加えない。あきらの情報は女子に限って正確だから、まあ脅しだから情報不足の伝達もいいだろう。
「さてと、おしゃべりはここまででいいだろう?腕からがいいか?足からがいいか?どっちからがいい?答えろ!」
わざと大きな声を出して脅すと驚き怯え後ろに躓いて転ぶ1号さん。こういうときは2号さんの方が意外と精神的に強いんだよな。すぐに俺が動かないと思ったのだろう。もちろんその判断は正しい。2号さんはすかさず、地面の土を握って俺の顔めがけて投げつける。大体が予想通りなので目に入らないように注意して受けた振り。
「うわっ!」
「ほら、今の内に逃げよう!」
「う、うん!」
俺は逃げようと駆ける二人を見て、軽く一息。顔に付いた土を払うと丁度二人は鉄橋の下を出て走っていくところだった。
「おい、お前ら!どこに行く!」
「そういえば、あんた居たんだっけ?何とかしてよ、あのイカレタの!あんなの居たんじゃ作戦も何も無いわよ。私達もう知らないから後は勝手にやってよ!」
「逃げんのか?あのこと全部ばらしてもいいのかよ!」
「勝手にして!もう関わらないで!」
突然の出来事に鉄橋の陰に潜んでいたのだろう今回の黒幕であるチャラ・チャラ男が逃げる二人に叫ぶ。
1号さんをの腕を引き、言葉を残して逃げる2号さん。きっと彼女は道をはずしただけできっといい子なのだろう。
「くそ!使えない……」
悪態をついて、隠れもせず俺の方へと向かってくるチャラ男。顔を見ただけでイライラとしてくる。こりゃ胃に穴でも空くかもしれない。
「お前、確か4組のタクミとかいうやつだったか?肋骨折って情けなく女に連れられて病院送りになったとかいう」
「そういうお前はハルとタイガに1秒足らずでフラレたチャラ・チャラ男くんだっけ?」
「な!このヤロウ!」
胸倉を掴もうと向かってくるチャラ男。直情的、単純、短気。バカって素敵だな。
「こうも簡単に殴られにきてくれるんだからよ!」
俺は足を踏み込み姿勢を低く、掴もうとしてきたチャラ男の手を軽く避けて顎に拳を入れる。倒れこむチャラ男。綺麗に入ったから気絶するかと思ったが意外と頑丈らしい。だが相当痛かったのかすぐには立ち上がらないのを見て近づく。
「お前は今まで何人不幸にしてきた?」
「し、知るかよ。そんなこと」
「何人の人間を使い捨ててきた?」
「使い捨て?コマだろ所詮他のやつらなんて。ああ、あいつらは使えなかったけどな」
「ハルをどうしようとした?」
「好きになられりゃこっちのもんだ。何だって出来るだろ?何が聞きたい?言ってやろうか?」
「ふざけるなよ!」
俺はまだ立ち上がらないチャラ男を蹴ろうと近づいたところ、予想外に起き上がる反動で逆に蹴りを入れられる。
不用意だった。迂闊だった。アドレナリンが出ていたせいかそこまで痛まなかった折れた肋骨。息が詰まる痛みが走り、倒れ、もがく。
「ふざけてるのはお前の方だ!俺の顔に傷つけやがって!」
追い討ちをかけるように俺の胸を蹴る。ける。ケル。痛い、苦しい。痛い。
「うっ!……!っ!がぁっ!」
息が上手く出来ない。呼吸ってどうやってするんだっけか。痛みかなにかわけがわからない。
蹴られてる痛み?肋骨の骨折の痛み?なんだ?どちらか区別も付かない。意識も遠くなりつつある。
「お前が悪いんだ!お前が俺の計画全部ぶち壊しやがって!このクズが!」
それだけ時間がたった?かなりたったように感じる。痛い、苦しい、きつい、辛い、面倒くさい。
これだから面倒事はいやなんだ……。人の声が聞こえない。いや、聞こえてはいるはずだ……。そろそろ、やばいかも……。


続く
その1はこちら
その2はこちら
その3はこちら
その4はこちら
その5はこちら
その6はこちら
その7はこちら
その8はこちら
その9はこちら

ということでこんばんわ(*・ω・)*_ _))ペコ
いちわっとです
今回は書いてて痛かった。
情景を想像しながら書いてたのでとりあえず痛かった。
うん、ダンボールってあったかいよね
そんな感じ
では、何かありましたらお気軽にコメントください(*・ω・)*_ _))ペコ

ただいまです。そしてどもです(*・ω・)*_ _))ペコ


皆さんこんにちわんこ(*・ω・)*_ _))ペコ

いちわっとです

最近どうもネガティブ思考でいけない

そんな感じな俺です

という事はさておきまして

帰ってきてなんとなくピグに入ったところ食べ物飲み物が置かれてまして

どなたが置いてくれたのか(と大体の察しは付いてるのだけどねw)

ありがとうございます(*・ω・)*_ _))ペコ

少しは?いや、とても

ネガティブ思考からポジティブ思考に移行できそうです!

いや、ほんとに

ありがとう!┏○ペコ

自分自身あまりコメントにいかないので駄目なのですけどね

コメント来ると嬉しいですね

また、メッセージでもピグのお手紙でも然り

出来る限りあっちこっちいこうと思う俺でした(*・ω・)*_ _))ペコ


ありがとでした~


ON AIR!!生徒会 リプレイ「ウソツキは恋ドロボーのハジマリ その9」お題『バニラソルト』

不良はなぜモテるのか。俺にとっては最大のなぞであるが真剣に考えるほどのものではないのが実状である。
今の時間は午前10時を回ったところ。今の時間帯ならみんな授業を受けている頃だろう。現在地は学校の敷地内、玄関先だ。もちろん服は制服を着ている。何かあった時すぐ誤魔化せるようにだ。
肋骨用の胸に巻くギブスをしているためワイシャツが少しきついが取るわけにもいかなし、あまりはでに動けそうにはないな。
校舎内に潜入。ちょっとドキドキするなこういうのは……。悪い事をしている気がしないでもないが楽しい。
「と、楽しんでる場合じゃなかったな」
俺は気を取り直して下手に誰かに会わないようにと慎重に校舎内を進む。が、しかし間が悪いときというのはあるものだ。
「おい、不良少年!そこで何してる!」
「げ!見つかったか」
逃げようにも走って目的を達成しないまま傷を悪化させるわけにも行かないし大人しくいい訳させてもらうしかない。
「って、成海先生ですか」
「成海先生ですか。じゃない!お前ここで何やってるんだ。今、入院中のはずだろう」
「いや~その……。気晴らしに散歩?ですかね」
「散歩?じゃない!大方タクミのことだ。勝手に抜け出してきたんだろうが」
成海先生は額に手を当て溜息をつきながらあきれた様子。
「それで、本当の目的はなんだ?」
やっぱ成海先生の目を欺くのは無理かな。だからと言って本当の事は言えないが。
「……」
いい繕う言葉も見つからず俺はついつい黙ってしまう。ちゃんといい訳考えておくんだった。
「はあ、もういい。お前の目的は体育館裏だよ。しっかりやんな」
「え、……あ。ありがとうございます!」
「私は今日ここで誰とも会わなかった。いいな、誰とも会ってない。これから何があろうと私は知らないからな」
「はい!」
鼻歌を歌いながら本当に何もなかったかのように去っていく成海先生。というか俺、何も言ってないんだけどな。
「ま、いいか」
俺は成海先生に言われたとおり体育館裏へと向かう。来た道を戻らなきゃいけないのが面倒だ。また、靴履き替えないとな……。あまりしゃがんだり立ち上がったりといった上半身の動作はしたくないというのに。
タイミングよくこの時間は外で体育をしているクラスは無いようで気を付けるのは教室から見える範囲。ちょうど死角になっていそうなところを通って誰かに見つからないようにこそこそと進む。
「なにやってんだ、俺」
自分の行動に変な感じがして疑問に思いながらも下手に騒ぎにならないようにレッツミッション。そこの角を曲がれば目的地の体育館裏だ。そんなわけで誰かいるかそっと壁際によって覗き込んでみる。
さてさて、そんなわけで確認したのは男が一人と女子三人。説明するのも面倒なので男の方は皆さんが想像するチャラ男をご想像くださいって誰に言ってるんだろうね俺。女子三人は声の感じからしてこの間俺をハメようとしてたやつらか。特徴が無いのが特徴ってか?よくいる取り巻き三人衆って感じだな。なんか口論しているようだ。女子の高い声がキーキー聞こえる。少し耳に集中して聞いてみるか。
「もう、いやよ!こんなこと!」
「そうよ!深山さんががっちり守ってて近づけないし」
「わたしは最初からやめようって言ってたよ~」
「うるさい!お前たちは俺の言うとおり動け!」
「いや!英語の成海に目はつけられるしもうサイテー」
「やるなら自分でやれば?」
「今さらやめるなんて言えるのか?お前らがやってきた事全部バラすぞ?」
「そ、それは……」
「そ、その……。でも、あんたがやれって言ったことでしょ!」
「俺は何もして無いぜ?やったのは全部お前らだ。
「う……。それで次、私たちは何すればいいのよ……」
「ねぇ、もうやめようよ……」
「そうだよぉ~」
「あんた達は黙ってて!」
「そうだ、それでいい。……そうだな、次はこうしよう。放課後、深山と神田の下校途中にお前達のうち一人が深山を神田から引き離す。その間に残った二人は神田を鉄橋の下の河川敷に連れて行け。あそこは人目に付き辛いからな。その後はいつものように連れ出した二人で神田を攻めろ。途中で俺が割り込むからそこからは俺が考えて動く」
安直かつ王道過ぎる作戦に俺は笑いが吹き出しそうになった。我慢するために変に腹筋に力を入れたため傷が痛むがここで転がりまわるわけにもいかずひたすら我慢する。きっと成海先生があいつの周りにいた人間を一斉検挙したんだろう。秋西の元彼の件もあるし結構厳しくやったんだろうな。微妙に焦りが見え始めている。
「わかったわよ。やればいいんでしょやれば」
「ちょっと待ってよ!」
「ああ、それでいい。神田さえ落とせれば後はどうでもいいんだ」
やべっこっち来た!女子三人衆は話が終わったとみえると教室に戻るのかこちらに向かって歩いて来る。どうする?どうする俺?
…………。
……。
体が小さいってこういうとき便利だね。痛みをおして近くにあった草葉の影で縮こまったらバレないんだもの。でも、なんか悔しい。誰も来ないことを確認して、メール、メールと。俺は二通のメールをすぐに打ち込んで送る。
「おっさすがだ」
一通はすぐに返信が帰ってくる。よし、これでOK。さて、放課後までどうすっかな。
俺はこそこそと移動しながら学校を出る事に。空を見上げるとちらほらと厚味のある少し嫌な感じのする雲が浮かんでいる。
「入院生活を楽しむ覚悟はしておくか」



ツヅク
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ということで皆さんこんばんわ(*・ω・)*_ _))ペコ
いちわっとです
長く長く続いたこのお話も本当に本当に終わりが見えてきました
本来はもっと短くする予定が気付けば長くなってしまいまして申し訳ない
おふざけも少なめで申し訳ない
いや、本当にね申し訳ないw
長くなりましたが引き続きお楽しみいただけると幸いです(*・ω・)*_ _))ペコ