ON AIR STORY(´・ω・`)ノ ブログ小説 -5ページ目

夏は戦いの季節、僕らのウォーゲームが懐かしい

というわけでこんばんワーガルルモン

いちわっとです(*・ω・)*_ _))ペコ

デジモンネタです。はい、わかる人しかわからないそんな感じ

まぁそれは置いておいて

夏が近づいてきて最近暑いですね~

俺は半分解け始めてます

いや、腐りかけてます

だってキョンシーだもの(友達に言われたけど、なんか気に入ってる)

誰か使役してください(※決してMではありません)

はい、そんなわけで今日は夏らしい本買って来ました

その名も

『サマーウォーズ』

知ってる人は知ってるよね?あの映画のやつ

デジモンの映画、『僕らのウォーゲーム』のスタッフと『時をかける少女』の監督さんによるあの映画

俺はとっても好きでした

もっかい見たいね

すでに3回見たけど

また見たいです


ON AIR STORY(´・ω・`)ノ ブログ小説

夏ですね、夏だもんね

とりあえず映画見直した後で読もうと思います

あ、そうだ

何か書いて欲しい小説のテーマもしくは話がありましたらお気軽にどうぞ

たぶん、書くとしたら『ON AIR!!生徒会』ですがそれ以外で書いて欲しい場合はオリジナルショートショートでお願いしますなどお書きください

そんなわけでこれからは暑さとの戦いのいちわっとでした(*・ω・)*_ _))ペコ

ON AIR!!生徒会 リプレイ「ウソツキは恋ドロボーのハジマリ END」お題『バニラソルト』

高く、どこまでも高く澄み渡る空。いっときとして同じこの空を見る事は出来ないのが当たり前。だが、そんな当たり前の事を忘れてしまうほどに見上げればそこにある空は昔見た空と同じように見える。だが、時は流れる。時は止まりはしない。この空も表情を変えるように、同じように見えてもやはりどこか違い変化を続ける。人もそうだ。人も時の流れに沿って知ってか、知らずか。気付けば大きく変わっている。
「変わって無いのは俺だけか……」
心地よい風を感じながら呟き、缶の中身を確認するように俺は缶を揺らす。チャプチャプと残り少なくなった缶コーヒーの音が聞こえる。
「変わらないものっていうのも大切よ」
と、俺の呟きがどうやら風の悪戯で会長の耳に届いていたようで会長は少し悲しげな笑顔で言葉を返した。
「会長がこの何年間かで一番変わった人だよ」
「じゃあたっくんがこの何年間かで一番変わってない人ね。身長含めて」
「一言余計だ!」
少しおどけて怒ってみる。少しの静寂の後、会長と俺はチラッと互いの顔を見てどちらかからという事はなく、同時に少し噴出して、笑い出す。何が面白かったかなんてわからない。ただ、笑う事が楽しい。そう、きっとただそれだけ。
「会長さんよ。変わって何かあったかい?」
「そうね、告白される回数が元の時より増えたかしら」
「ほう、それで?」
「全部、はっきり断ったわ。普通の恋愛に興味なんて無い!ってね」
「そこは変わって無いのな」
「それはそうよ。大事な事だもの。ただ、そう言ったら言ったで歌にして告白してきたり、踊りながら告白する人が出てきたのには驚いたわ。告白の仕方を変えればいいってもんじゃないのにね」
「告白したやつが気の毒に思えてくるな」
「そう?なら誰かと付き合ったほうが良かったかしらね?」
会長は悪戯をするときのニヤニヤとした笑みを浮かべて俺の方を見る。俺の解答しだいでは会長のペースにハマってしまうのは目に見えている。
「それはそれでなんか癪だから、俺も告白してやろうか?」
「言ったわね?たっくんの告白なら喜んで受けようかしら」
会長の悪戯にハマらないように攻めたつもりがあえなく失敗。待ってましたというように逆に攻め手でこられる。会長の顔を見るとさっきよりも楽しそうな笑みを浮かべ、俺の返答にワクワクしているのがわかる。変わったと思っていた会長に昔のハルが重なり、変わっていない部分もあるのかと気付き、安心する俺がいた。
「ゴメンナサイ、嘘です」
「そう、残念ね」
俺はいつもどおりもっといじられるかと思ったが会長は攻め手を休め、少し寂しそうな顔をしたかと思うと小声で根性無しと俺にギリギリ聞こえるくらいの声で呟く。俺と会長の物理的な距離は人一人分。この一人分の距離は近いようで遠い。根性無しと言われようとなんと言われようと俺からこの距離を埋める事は出来ない。俺は缶に残ったコーヒーを飲み干すと後ろに倒れこんで屋上に仰向けに寝転がる。空を区切る高いビルやマンションなどここからは見えない。どこまでも続くような晴れ渡る空。そこに浮かぶ立体的な白い雲。手を伸ばしたら届きそうで、手を伸ばしてみるが届かない。会長もあの雲と同じ。俺が手を伸ばしたところで届く事は無いだろう。いや、届く前に俺が手を伸ばしきれない。これは罪悪感からだろうか?今となってはわからない。手を伸ばす事の出来た頃に手を伸ばすべきだった。
「とう!」
「うわっ!」
会長は寝転がった俺の上に交差するようにのしかかる。勢いをちゃんと殺してくれていたし、会長は思っていたよりもずっと軽かったため、そこまでの衝撃は無かった。
「まだ、自分を責めているの?後悔してる?」
会長はのしかかったまま俺の顔を見て、目をしっかりと捉えて疑問をぶつけてくる。俺は会長の目から逃れられず答えを探す。後悔?いや、後悔はしていない。大切な事は大抵、後になって気付くのだから。
「自分を責めてる……か」
あの事件から俺は俺を責め続けてるのかもしれない。自覚は無いが言われて思い当たることはある。
「もう、いいのよ、自分を責めなくても。もっと自分を出して思うようにしていい。もっと笑ってよ。昔みたいに純粋に楽しそうに嬉しそうに心の底からの笑顔をもっと、もっと見せてよ」
会長の言葉に俺は考える。そういえば、ここ最近、心から笑った事はあっただろうか。昔のように純粋に感じたまま、その時の心のまま笑う事は少なかったように感じる。
「一番変わったのは俺かもしれないな」
「うん」
「恋愛でもしたら笑えるかな?」
「さあ、でも心から幸せを感じられたら笑えるんじゃないかしら?」
「そうだな。きっとそうなんだろうな」
「どう?私と恋愛してみる?」
「さて、どうしようかね」
「でも、私と付き合うなら普通じゃ駄目よ」
『普通の恋愛に興味はないから!』
二人して声をそろえて笑い合う。本当か嘘かもわからない、その場のやり取り。周りに誰もいないからできる俺と会長のやり取り。
結局、付き合う事にはならなかった俺と会長。ここぞという時に素直になれないバカな二人だ。だが、それでもいいと俺は思うしきっと会長も思っているだろう。俺達の時間はまだまだ続く。気付けばあっという間に過ぎてしまうであろう時の流れなど無視して、今この時を楽しむためだけに俺は手を伸ばし続ける。
手を伸ばし続けていれば、この広がる空に浮かぶ雲も掴めるだろうから。
今はただ、流れ、表情を変える雲を逃さないように自分の思うままに追い続けようと、そう心から思う。


終わり
その1はこちら
その2はこちら
その3はこちら
その4はこちら
その5はこちら
その6はこちら
その7はこちら
その8はこちら
その9はこちら
その10はこちら
その11はこちら



と、いうことで皆さんこんばんわ(*・ω・)*_ _))ペコ
いちわっとです
そんなわけでちょい消化不良な感じが微妙にありますですが
ON AIR!!生徒会 リプレイ「ウソツキは恋ドロボーのハジマリ」これにて終幕です
楽しんでいただけたでしょうかね?
今回はON AIR!!生徒会にしては長い12話構成になってしまいまして
読んでくださっていた方には大変だったかなと思います
途中でコメントくれた方!ありがとうございます本当に嬉しかったです
これから読むよ!という方には楽しんでもらえたら幸いです
現在、銀行口座を持っていない俺は口座が出来次第、電子書籍に手を出そうかと考え中です
電子書籍化するならやっぱり俺の代表作であるON AIR!!生徒会かなぁと思ったり
ただ、その時はブログで上げている話の修正加筆、そして新作書き下ろしをしようと思います
どれだけの人がこの話を読んでくれているのか確認のしようが思いつかないのでわかりませんが
たくさんの方の楽しみの一つになっている事を祈ってこれからもやっていこうと思います
それでは今回の話はこれにて終幕
ON AIR!!生徒会シリーズはこれからもちょこちょこ続いていきますので気長に、たまには俺にちょっかいかけながらお付き合いいただけると嬉しく思います(*・ω・)*_ _))ペコ
ではありがとうございました!

ON AIR!!生徒会 リプレイ「ウソツキは恋ドロボーのハジマリその11」お題『バニラソルト』

体が上手く動かせない。体が鉛のように重い。まぶたを閉じると弱い心音が聞こえる。心はなぜかとても落ち着いている。なぜか、なぜだろう。どこかから諦めという言葉が浮かんでくる。すると周りの音が再びよく聞こえてくるようになった。
「はあ、はあ、はあ……。ちょっとやりすぎたか?死んだかもな」
俺が動かなくなったためか、それとも気持ちが少し落ち着いたせいか。おそらく後者だろう、チャラ男は蹴るのを止めて少し俺から離れる。視界がぼやけ始めているがそのくらいは確認できる。感覚の限界点を超えたのかもう、痛みもわからない。動くだろうか?そうとうやられたからな……。もう無理は出来ないだろう。俺はせめて後一発くらいは殴ってやりたかったが浮かんできた諦めようという言葉が頭の中をぐるぐると回り始める。
「たっくん!」
ハルの声、そういえば居たんだったな……。すごいかっこわるいなあ、俺。ハルが近くに感じる。チャラ男が離れたのを気に俺のそばに来たんだろう。
「大丈夫!?ねえ!たっくん!」
泣き声混じりのハルの声。まだ寝ていい時間じゃあ無いよな……。俺は体を動かそうとするがピクリともしない。気合が足りないんだろうか?唯一今の気力で動かせる少し重いまぶたを開けるとそこにはハルが案の定泣いてすぐそばに来ていた。目で見える範囲で辺りを確認するとどうやら鉄橋の下からいつの間にか外れていたらしい。
「よがっだ。まだいぎてる……」
鼻をすすりながらのせいかハルの言葉にところどころ濁音が混じる。ツッコミどころは多いがツッコむ余裕なんて無い。声を出そうにも上手くいかない。手をかすかに動かして地面を少し引っかくのがやっとだ。
「こいつ、まだ動くけんのかよ」
俺がまだ動こうとするのに気付いたチャラ男が動こうとする。俺も何とかハルに逃げてもらおうと動こうと手に力を入れようとするが。……水?倒れて放り出された手のひらにぽたりと少し冷たい感触。ハルの涙かと思ったが、距離と位置的に違う。視線の先の土の地面が徐々に黒くなっていく。……雨か。そう思った瞬間、早送りされた映像のように雨が強く振り出し、雷の音。
激しい夕立。まるでハルの泣き声を隠そうとするかのような俺達を隔離するような雨。
ハルの声が雨音にかき消され、視界も閉ざされる。すぐそばに居るはずなのに、気配を感じない。感じられない。
俺は不安になって何とか体を起こそうとするが途中まで残った気合で何とか体を持ち上げられたが上手くいかずカクンと右腕の力が抜けて、仰向けになる。少し動いただけで息切れ。
「……っ!……っ!」
何か聞こえた気がする。きっと近くにハルが居る。でも、声は届いてこない。少し開けた視界には黒く濁りのはいった灰色の空と直線的に落ちてくる大きな雨粒ばかり。徐々に視界がぼやけていく。体に張り付く濡れた服が気持ち悪い。体力の低下を感じるとともに寒気が体中に広がっていく。寒い、さむい。
そう思った時、ふと体を誰かに抱き起こされる。もう痛みなどどこにも感じ無い。感じるのは人のぬくもり。俺は閉じかけていたぼやけた視界を開ける。
「風邪引いちゃうよ」
俺が怪我してるなんてお構い無しに抱きしめてくるハル。怪我が治るまではあれほどくっつくなって言ってたのにバカが……。春の暖かさ。やさしく包み込むようなそんな感じ。ハルは優しすぎる。いつか壊れてしまうんじゃ無いかと思うくらいに……。あきらに入院中に聞いた話だが、俺達の知らないところでもハルは苛められていたらしい。俺もずっと思っていたがお嬢様だからとか、俺やタイガに頼ってる場面が多く、その様子に男子からの人気が高いとか理由なんてどうでもいいというくらいに今回の事以外にもきっかけさえあれば女子から妬まれ、標的になっていたらしい。
それなのにこいつは、ハルは俺達の前で笑い続けていた。
いつも変わらず笑い続けていた。
自分が笑っていれば自分の好きな人たちは笑ってくれるから……と、その一心で。
今回は自分だけじゃ済まなかった。タイガが……俺が……軽症、重症問わず、怪我を負った。
俺が怪我をしてからというものあきらによるとかなり塞ぎこんでいたらしい。タイガからも連絡が来るほどに。
「ごめん、ごめんね。私の所為で……。好きな人とただ、ずっと笑っていられればそれでよかったのに……どうしてこうなっちゃったんだろうね。普通に今までどおり過ごせればそれで良かったのに……好きな人がいちゃ駄目なのかな?私の、自分の望む恋愛なんてしちゃ駄目なのかな?やっぱりみんなが言うように贅沢でわがままなのかな?」
ハルの体が震えているのがわかる。我慢していたんだろう。今までずっと我慢してきたんだろう。ここまでハルを追い詰めたのは誰だ?何だ?それはきっと誰でも無い。何でも無い。今まで起きた全ての事象、今まであった全ての人間だ。俺もきっと、いや、絶対含まれる。俺も加害者の一人。一番近くにいながら結局ここまで何もしなかった。

一番悪いのは俺だ。

「そろそろいいか?こちとらずっと待っててやってんだがなあ~」
雷の閃光とともにハルの背後にチャラ男が不敵な笑みを浮かべていたのが見える。
「俺も寒いんだがだきしめてもらえねぇかな~春美ちゃんよぉ!」
チャラ男はそう言うとハルに手を伸ばしハルの腕を掴む。
「いやっ!」
ハルの嫌がる悲鳴が聞こえると俺の中で何かが崩れ落ちていく……。
体が壊れようと関係無い。これで死んでもかまわない。いや、むしろ死ねばいい。ハルを追い詰めた俺なんて……。
「なっ!こいつ、離せ!」
俺は緩んだハルの腕から体を自分で起こし、ハルを掴んでいるチャラ男の腕を握りつぶす勢いで掴む。俺に残された体力なんて無い。気力なんて存在しない。ただ、ただ、自分を壊すために動く。ハルを守るなんて事は考えてはいない。ただ、ただ……。雨音がうるさい。
「きゃっ!」
ハルを掴む手が緩んだのを確認したのと同時に俺とチャラ男の間からハルを軽く突き飛ばして逃がす。丁寧に、なんて考えられるほど俺の今の状態は正常では無い。思考と行動がチグハグ。違う。思考自体が混沌とし、助けようとする俺と自分を壊そうとする俺と冷静に状況を分析しようとする俺が入り乱れている。
「道連れはお前にしてやるよ……」
「こ、壊れてやがる……。この死にぞこないが!」
一度掴んだ手は離さない。空いているもう片方の手で殴ってきたチャラ男の拳を俺も空いている手で受け止める。
「まずは一本」
チャラ男の腕を掴んでいる手にさらに力を込める。人の力とは理性によって無意識に制限されている。もし、理性が外れた状態であったならどうなるか?
雷の轟音とともにミシッという音が俺の手から伝わる。折れはしてないがひびは入ったか。
「いっ!」
痛みに勢い任せに俺の手を振り払い地面に転がるチャラ男。今度は油断などしない。髪から伝ってくる雨水が邪魔で頭を乱暴に掻き上げる。
「さっきまでの威勢はどうした?次は足いくぞ?」
「ひっ!」
「まともにしゃべれ無いのか?」
俺の目を見て、ひびの入っただろう腕を抱くようにして、座ったまま後ずさりおびえるチャラ男。もっと抵抗されるかと思っていた分、拍子抜けだ。
「ほら、どうした?なんか言えよ」
「……っ」
口を動かしているところを見ると何か言っているようだが雨音で良く聞こえない。そう思い空を見上げると徐々に灰色の雲間に割れ目が入り、雨も緩やかになり始めた。
「余所見してんじゃねぇよ!」
俺が空を見上げて油断していると思ったのか、腕が使えないチャラ男は体当たり。
多少よろけはしたものの予想通りだったので腰を少し落として耐える。
「なっ!」
体格的にも自分が勝っている。だからまた、突き飛ばせるだろうと思っていたのだろう。チャラ男は驚きの声を上げる。
「はい、残念」
反動で少し距離の空いたチャラ男の顔の中心に問答無用に拳を俺は入れた。雨は完全に上がり灰色の雲の間から青空が顔を出し始めている。そして、そんな空を映す水溜りに転がるチャラ男。しかし、気絶はしていないところを見ると頑丈さだけはあるようだ。俺はとどめを刺そうと転がるチャラ男に近づく。
俺の足音に気付いたのかチャラ男は怯えて足を滑らせながらも後ずさる。
「俺が悪かった!悪かったよ!もう、神田さんに近づかないし、こんなことももう止める!だから!」
俺は追い詰めるように近づき拳を振り上げる。チャラ男は顔を隠すように腕を出して必死に弁解をしている。だが、俺はもう止める気は無い。
「これで終わり」
「もう、いいよ。たっくん」
「だ……」
振り下ろそうとした俺の拳をやさしく包み込み、止めたのはハルだった。
「か、神田さん。助けてくれたのか?あ、ありが」
と、チャラ男がへらへらと礼の言葉を言い切る前に
「あんたなんてだいっきらいっ!!」
「とがっ!」
ハルは仰向けに這い着くばるチャラ男にまたがるように立つと瓦割りの要領で拳を振り下ろし、身事に顔面を捉える。チャラ男は完全に気絶、鼻から血を流して倒れこんでいる。ハルはというと俺の方に戻ってきて、人を普段から殴ることなどあるわけ無いため、
「たっくん、手、いたいよ~」
と俺の気を完全に抜くようないつもの様子でべそをかいている。
「ハル、どこでその構え覚えたんだ?」
赤くなった手に涙目で息を吹きかけながら
「ん~トラちゃんがこの間みせてくれたのやってみただけだよ」
ハルは基本優秀だった。俺は溜息をついて改めてそのことを再確認した。と、気が抜けたところで体から完全に力が抜けていき、膝から崩れ落ちる。それを見たハルは俺が地面に倒れきる前に体を抱きしめて慌てて支えてくれた。
「たっくん!?」
「大丈夫大丈夫。痛くは無いから何とかなるだろ」
「ほんとに?」
「ああ、もう少しこのままでいいか?きっと動くようになるからさ」
「う、うん」
今さらながら、ハルの服を見ると泥だらけな事に気付く。体が動かせないので顔は見えないがきっとひどいだろう。
ハルも丁度今気付いたようで
「泥だらけだね」
「ああ、そうだな」
「ぐちゃぐちゃだね」
「ああ」
「ねえ、たっくん」
「ん?なんだ?」
「私ね、好きな人がいるんだ」
「へぇ、そりゃ初耳だな」
「うん、……でもね、今回の事で私には普通の恋愛って無理かなって思ったの」
「そりゃどうしてだ?」
「だって、たくさんの人が傷ついて、たくさんの人の笑顔を奪ちゃったから」
「ハルの所為じゃ無いさ」
「ううん、私の所為だよ。たっくんの言うとおり私の所為じゃなかったとしても怖くてもう出来る気しないや」
「そうか……」
「うん……」
「じゃあ、普通の恋愛なんかしなくていいんじゃないか?ちょっとくらい変でも問題ない。普通の恋愛ができ無いなら変な恋愛をすればいいさ」
「それはたっくんの意見?」
「きっとこんな事言うのは俺くらいだ」
「そうだね。……ねえ、たっくん、ちょっとくらい変でもいいんだよね」
「ああ、俺ならそれでいいと思う」
「たっくんがそういうならそうしようかな」
「それで、ハルの好きな人って誰だ?」
「教えない!」
「けちだな」
「絶対、言わない」
少しの静寂。俺は体が動かないし、ハルは俺を支えるのでお互い顔を見る事も無くささやきあうように会話を続ける。俺は意識が怪しくなりつつも何とか堪えて、ハルとの会話の心地よさを長く感じようとする。空はきっと気持ちのいいくらいの晴れなのだろう。夕立が過ぎて雨によって澄み切った空気と日の暖かさを感じる。体の感覚は無くても体に染み付いた記憶がそれを感じさせるのだろう。
「私ね、少し大人になろうと思う」
「そうか」
「うん、トラちゃんやたっくんに頼らなくてもいいように自分で出来る事はしようと思うの」
「少しくらい頼ってもいいんだぞ」
「それじゃだめだよ。甘えだしたら止まらなくなっちゃう」
「よくわかってるな」
「自分の事だもん」
「ああ」
「少しでも大人になったら、楽しいことしたいな」
「どんな楽しい事をしたい?」
「とりあえず、楽しい事。……そうだね。たくさんの、本当にたくさんの人が笑いあいながら楽しめる事がしたい」
「それじゃ子供っぽいな」
「でも、難しいことだよ」
「確かに、じゃあしっかり考えないとな」
「うん、みんなが楽しめること考えてみる。みんなが笑いあって手を取り合えること……誰も仲間はずれになら無いように」
「ああ、そうだな。それがいい」
「少しでも強く、今より大人っぽくならなきゃ」
「じゃあ、まずは缶コーヒー飲めるようにならなきゃな」
「そうだね……ってそれって大人になるのと関係あるの?」
「大ありだ……」
ここで俺の記憶は途切れている。この後、気付いたら病院にいて、たくさんの人にとても怒られた。話によると俺が気を失ったあと、ハルが慌てているのをタイガが見つけ、救急車を呼んだらしい。俺はもともとタイガにメールを送っていたのでもっと早く到着すると思っていたのだが、場所をきちんと伝えていなかったのと誘導係の取り巻き3号さんに相当振り回されていたそうだ。ポヤポヤして気弱そうに取り巻き1号さん2号さんに「やめようよ~」と言っていた彼女が一番の伏兵だったもよう。この一連の件による処罰は特に無かった。あきらの話によると成海先生が相当根回しをしてくれたらしい。他はというと秋西か……。
秋西は彼氏さんと別れた後、なぜか入院中の俺のところによく差し入れを持って来たり、世間話をしに来たり、新しい恋を探すと言っていたがどうなったのか俺にはわからなかった。
それで、ハルはというと自分を変える努力を始める。
俺達に頼る事は少なくなり、出来る限り自分の力で物事を進めるようになった。それからというもの、少し疎遠になりつつあることに少し寂しさを覚えながらも、再入院時にパワーアップした監視カメラが退院後に俺の部屋についていた事に一種の諦めと相変わらずな行動に安心を覚えた。何度か監視カメラについて異議申し立てをしたが、パワーアップしたのは監視カメラだけでなくハルもパワーアップ。つまり、現在の会長としてのハルの初期段階であった……。

そして、現在に至る。



続く(次回ON AIR!!生徒会 リプレイ「ウソツキは恋ドロボーのハジマリ」最終回)

その1はこちら
その2はこちら
その3はこちら
その4はこちら
その5はこちら
その6はこちら
その7はこちら
その8はこちら
その9はこちら
その10はこちら


というわけで皆さんこんばんわにのデスロール
いちわっとです(*・ω・)*_ _))ペコ
とりあえず回想終了
長かった
長かったね!
ごめんねこんなに長くなって
というか初めてじゃないかな?一貫した内容でここまで書いたの?
というわけで次回で会長のお話は終わりです
楽しんでもらえたかな?
さて、何かありましたら?何も無くても感想その他適当にコメントいただけると嬉しいです(*・ω・)*_ _))ペコ