さよなら絶望先生、こんにちは黒執事 | black kairitu

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デス師匠のweb連載Season3。毎月1日更新。コラム、レビュー、レポート、詩、ショートショート、日記など。増刊号、号外、休刊あり。

 首領の異常な愛情。または、私は如何にして堕落するのを止めて弟子をとるようになったか。
 今回は、web連載初の『web日記』という形態だが、柄にもなく弱冠生真面目な話が盛り込まれてしまうことを先に断わらさせいただきたい。それでは、本題に入ろう。少し前の話だが、30歳を目前にして弟子をとった。元来、師弟制度に懐疑的な人間であった私がそうしたのは。眩い才能たちに出会ってしまったからである。
 90年代後半から2000年初頭にかけて、関西を中心に様々な活動をしてきたが、ある日嘔吐感が消えた。それは、表現という名の嘔吐感だったのだろう。色々な要因、数々の事件が交錯する中、私は帰郷した。
 なぜかその時は、晴れやかな気分だった。
 その後、食み出しながらも、真っ当な『なんちゃって社会人』としての生活をそれなりに楽しんだ。去年までバンドで「真っ当失格」というそのままズバリな曲を歌っていた男がである(しかも、なぜかシースルーのカットソーに白衣で。ただ。メイクは変わらずゴシックであった)。真っ当といっても、欲望の海に嘘を沈め、禁猟区で千年の愉楽に浸っていただけであった。月刊ハーレクインか!いつもどおりの自分つっこみ(例えバージョン)。ただ、確かにそれは事実である。詳細はご想像にお任せするが、そんな私を元の世界に引き戻してくれたのが、中高生との出会いだったのだ。才気溢れる彼らのおかげで、持ち前の演出家としての血が騒ぎ始めた。そして、共にステージに立ってしまった瞬間、久しぶりに背中に何かが舞い降りてきた。舞台に立つとき、何かが上から降りてくることがある。魔族の私に、下からではなく、なぜか上から。『ハッスル』におけるグレート・ムタのように床の下からではなく。去年の『ハッスル・マニア』で、グレート・ムタは高田総統の新たなる闘う化身『エスペランサー・ザ・グレート』を魔界に引きずり込んだのだが、私はその前の毒霧攻撃からの低空ドロップキック、ドラゴンスクリュー、足4の字固めという黄金パターンに痺れたのである。しかも、いや、これぐらいにしておこう。止まらなくなる。
 こうして愛弟子のおかげで正気を取り戻した私は、弟子の育成事業をスタートさせたのである。しかし、当初、演出に専念していたのであるが、「てめぇ自らが積極的に再始動することによって、一門の広報活動をせんかい!」という苦言を己に呈したのである。
 そこではじめたのが、実弟との音楽ユニット「Sen Show dow(千松堂)」である。遅々とした動き、できる範囲での活動ではあるが、CD発売やコンサートなどを行っている。先月は『FMはつかいち(76.1MHZ)』に出演した。パーソナリティの倉本さんは、とても話しやすい方だった。福山出身の元営業マン。親しみやすさと話しやすさを併せ持つナイス・ガイであるが、まさか私の黒光りする服装を弄っていただけるとは思っていなかった。
 「どうして、このようなダークなファッションなんですか?」
 と、聞かれたので。
 「これは、弟の爽やかさを前面に押し出すための演出です」
 と、咄嗟に答えた。テーマは、「天使と悪魔」にしたが、もちろん全てその時考えたことは言うまでもない。倉本さんのブログには写真もアップされているのでそちらも是非ご覧いただきたい。
 このような広報活動を行いながら、愛弟子たちとのNOW-KOW(濃厚)な活動も、よりグローバルに展開する必要がある。なぜならば、今月、最後の弟子たちが日本各地へ旅立つ。音楽・お笑い・アート、舞台に立つもしくは表現を行うものを、私は全て芸人と呼ぶ。だから、表現者には芸人としての自覚・品格がなければならない。その基礎としては、やはり面白いものと面白くないものの区別がつかなければならない。笑いの理論については、またきちんとまとめるとして、簡単にいうと、笑いにも種類があり、正統派、肉体派、シュールなどの種類に優劣はない。ただ、それぞれの中で優劣はある(例えば、面白い正統派・面白くない正統派など)。そのような素地・素養を身につけるという意味では、現在はショーレース・ブームであり、それらを活用しない手はない。我が一門によるショーレースへの試みは、現在進行中であることを記しておく。『NOW-KOW』のモットーである「謙虚さと自信の両立」を胸に、立ち上がれ「怒りの獣神」たちよ。ライガー・ボム!
 
 弟子の旅立ちとともに、私も生まれ変わろうと思う。 
 
 さよなら絶望先生、こんにちは黒執事。

 
 倉本さん(FMはつかいち)のブログはこちら。
 http://blog.livedoor.jp/fm_hatsukaichi/tag/%C8%F8%C6%BB
 
 SenShowDowのCD『寺のまち 尾道』の取扱店舗は啓文社福屋ブックセンター、啓文社コア福山西店。
 ネットでの販売は以下からどうぞ。
 http://www.keibunsha.net/select-shop/detail.php?item=826

 SenShowDowの最新情報はこちら。
 http://www.geocities.jp/senshowdow/

 一門会の“ブードゥー・マーダーズ”こと『アート集団NOW-KOW』のHPはこちら
 http://nowkow.xxxxxxxx.jp/
 ただ、NOW-KOWのHPは現在、絶賛工事中である。地上最強の強硬派管理人サカノヨシヒコよ。急ぐのだ。友だち作りとともに。